2008年5月24日土曜日

初めてPowerBookG4のHDD換装にチャレンジ

 いまさらだけど、オークションでPowerBookG4を入手した。AirMacもBluetoothも搭載していてSuperDriveの1.33GHzモデルだが、唯一の難点がハードディスクからの異音。出品者の商品説明にも「現状、正常に稼動しておりますが、稀に(駆動中に移動した場合等)HDDから異音がします」と記述がある。さらに、「時期的にHDDの寿命が近づいているかも知れませんので、ご購入後は保険とした意味合いでもHDDの交換をお勧めします」とも書かれていたのだが、大したことはないだろうとたかをくくっていたら、これがかなり激しい異音で、机の上などで動かさずに使用していればなんの問題もないのが、少しでも本体を動かすと「ビーッ」とうちのにゃんこ達も飛び上がるような大きな音が鳴る。スリープから復帰するときなどは、「きゅうぃいいぃぃん」とまるで遠吠えだ。ディスクユーティリティで見てみると、S.M.A.R.Tがエラーを報告している。いわく、ハードディスクを交換した方が良いよということ。


 不思議なことに、動作の方はこれでフリーズするわけでもなく問題ないのだが、さすがにこのまま使い続けるのは怖いし、うちのにゃんこ達にも申し訳ないので、ハードディスクを換装することにして、しかもそれを初めて自分でトライしてみることにしたというのが今回の話だ。

 メモリー交換ならいざしらず、ハードディスクの換装ともなれば私にとってはそう簡単な作業ではない。いわゆるバラシの情報が必要だ。バラシといえばということで、これはいうまでもなく、こだわりさんのお部屋の「みんなもできる!PowerBook G4/12"簡単バラし」を参考にさせていただいた。

 さて、事前に手順をしっかりと頭にたたき込み、外したネジを「貼り付ける」台紙も用意して作業開始だ。実際の作業は事前に想像していたよりも簡単で順調に進んでゆくかに見えたが、トップケースとボトムケースを分離する段階になってにっちもさっちもゆかなくなった。作業手順に従ってネジをすべて外したはずなのにトップケースがはずれる気配がまったくないのだ。トップケースを固定しているツメをはずすために、カードを隙間に差し込もうにも、隙間はかなりタイトで0.28mm(テレフォンカードと同じ厚さ)のカードはちっとも入ってゆかないし、なんとかねじ込んでもいっこうにツメが外れる気配がない。


 その後、iFixitこのページを見て、まだはずさなければならないネジ3本がバッテリースペースの中にあることがわかりはずしたものの、完全にトップケースを外すことができるまでは、かなりの時間を要し、いくつかの傷もケースに付けてしまうことになった。このような作業は、オークションで入手した旧機種だからこそできるのであって、買ったばかりの新品のバラシに関してはできればさけて通るのが妥当なのかもしれない。

 そういえば以前、現在主力機種として使用しているMacBookProのF12とイジェクトキーあたりが微妙に浮いているので銀座のジーニアスに相談したことがあって、ご希望であれば無償で対応するけれど一度ばらすと接合部分は完全には元通りにならないのでハードディスクを交換するときとか何か不都合があって修理するときに一緒にやったほうがよいかもしれないと(これを持ってくればいつでもこの件は無償で対応できるよと)対応内容を手書きした名刺を渡されたことがあったのを思い出して、MacBookProも基本的には今回のPowerBookと同じデザインなので必要な拡張はできるだけBTOでやってもらうのがいいかもしれないという思いをあらためて強くした。

実は問題というか失敗はこれだけではなくて、やっとの思いでトップケースを取り外してHDDを換装しようと届いたばかりのパッケージの封を切ると、そこにはどう見てもコネクタ形状が違うSATAのドライブがあって、なんじゃこりゃ〜状態。オンライン通販であわててオーダーしたらEIDEであるべきところをSATAの機種を選んでしまっていたらしい。がっくし。



<お願い>
どなたか購入したばかりのこの開封済みだけど未使用のこのドライブを譲り受けてもいいとおっしゃる奇特なかたはいらっしゃいませんでしょうか。送料着払いで4000円なんてのはどうでしょう。ご希望の方いらっしゃいましたらば、連絡をお待ちしております。(コメントにメールアドレス書き込んでいただければ公開しないで返信します。)

<追記>
HDDのスペックを書くのを忘れてました。
日立SATA2.5インチHDD 120GB 9.5mm(流体軸受け)型番:HTS542512K9SA00

2008年4月3日木曜日

Safari 3.1で日本語入力に問題

 Safari 3.1にアップデートしてから、ある場合にだけ日本語入力ができなくなる現象が起こるようになった。最初は何かの拍子にATOKが死んだのだくらいにしか思っていなかったのだが、かならず再現することがわかったので報告する。
 掲示板や会員登録のフォームの入力の際にパスワードのフィールド(入力された文字が表示されないフィールド)にカーソルが一度でもはいってしまうと、それ以降そのページでは日本語入力がまったくできなくなるのだ。
ATOK2006を使用しているので、ATOK2006とLeopardの互換性の問題なのかとも思ったが、ことえりでも発生する。「かな」キーを押しても日本語入力がアクティブにならないので変だなと言語メニューを開いてみると、下図のような状態で英字以外がすべてグレイアウトしている。


 掲示板などの投稿フォームなどではパスワードの入力欄は一番最後にあることがほとんどなので気がつきにくい。パスワードを入力してから文章をなおそうとして始めて気がつくのだ。最初自分の運営している猫サイトの日記ページへのコメント投稿フォームで起こるのを発見したので自分の記述したHTMLの問題なのかとも思ったが、どうやらパスワードフィールドを持ったページでは必ず起こるようだ。

 あまりおおきな問題にならないのは、日本語入力ができなくなるのはそのページウインドウだけで、ほかのページやほかのアプリケーションでまでは問題が派生しない。そのページウインドウさえ閉じてしまえば(閉じなくてもほかのページに移動すれば)問題なく日本語入力ができるのだ。

 この現象は、Safari 3.1にアップデートしてから起こるようになった。ATOKのインストールしていない環境で同様のことがおこるかは確認できていない。私の使用している環境はTigerで使用していた環境から移行ツールによって移している。クリーンインストールな環境のことえりでおこるかどうか試していただきたい。

2008年3月1日土曜日

修理できないiMacと修理しないiMac


 先日のMacBookを買う原因というかきっかけになった、故障したiMacの話である。状況としては、ディスプレイがまったく表示されない。これは、外部ディスプレイポートに私の客先からの引き上げ品であるブラウン管タイプのディスプレイをつないでしのいでいたが、いよいよ起動しなくなってしまったのだ。画面中央にはてなマークが点滅している状態。これは、システムディスクが認識しない状態なので内蔵HDのトラブルだ。HDの交換とシステムの再インストールで対応できそうではあるけれど、実質ディスプレを二台並べて使っているような状態もなんとかしたいので、アップルに修理依頼を出すことにしたのだ。同時に完全に電源のはいらないiMac 400 SEも一緒に修理しようと電話で相談し、まずはiMac 400 SEの方からシリアルNoを告げるとその時点で「申しわけありません」といわれてしまった。製造終了から5年〜7年を経過した製品については修理できないというのだ。そして、もう一台のiMac DV(Summer2001)のほうはギリギリ修理ができるということだったが、修理費用は一律49350円ということなのだ。2〜3万くらいならば修理しても良かったけれど、かなり予算オーバーだ。サービスプロバイダに依頼すればiMac400SEの方も修理が可能らしく、「お住まいの地域のサービスプロバイダをご紹介しましょうか」と言われたが、劇的に安く済むとは思えなかったので遠慮した。

 いろいろと調べたら初期のころのiMacはフライバックトランスとやらが不良を起こすことが多いらしい。少し前まではオークションでフライバックトランスの新品のものが出品されていたらしいが最近は姿を見ない。今回のタイプのiMacはなんとかICという部品を交換すると治ることが多くて、自分でこれらを交換する強者の記録がネットで見つかるが、根性無しの私はその手順を見ているだけでうんざりしてしまった。かなりのレベルまで分解をしないと交換すべき部品にアクセスができないからだ。どこかに安く修理してくれるお店もあるらしいけど、そうまでしてG3の500MHzのマシンを取り戻したいわけではない。筐体はとてもきれいなのでもったいないと言えばもったいないけれどね。

 逆に興味を惹かれたのは、マザーボードを取り出してしかるべきケースに収めて動作するMacを作ってしまおうという試みだ。SE/30などのオールドMacの筐体に収めて、液晶なども組み込むと実用的でなつかしくてかわいいMacができあがるという寸法だ。IIcxあたりの筐体に組み込むのも悪くない。うちには、MacintoshIIやSE/30やClassicIIやColorClassicなどのオールドMacや、LaserWiterに付属していたHDのケースなどがゴロゴロしているから素材には事欠かない。そちら方面を調べてゆくと問題になるのは電源ユニットらしくて、いわゆるATX電源を流用するのだが若干の回路を組み込んで改造する必要があるとのこと、そのへんがハードルになってしまってふんぎりがつかない。できあいのキットのような物が販売されていたらばお気楽に出来るのに、かつてはPowerBookのはらわたを組み込むケース(BookcaSE)も販売されていたらしいけどすでに販売は終了している。iMacに対応したようなキットは製品として存在していたのかどうかは不明だ。

 いずれにしても、ひま無し・技術無し・根性無しの私のことだから、こういった野望は野望のまま実現できずに月日が流れることだろうと容易に予想ができる。いつか、そんな風にとか、あんな風にと思い描いて捨てずにとってあるOLDMac達は今後日の目を見ることがあるのだろうか。絶望的といわざるを得ない。

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