2007年12月16日日曜日

MacBookProでクリスマススペシャルライブ

 もうすぐクリスマスですね。6000枚の写真を失ってしまった痛手から立ち直れないで居る私ですが、こんなときこそ私からみなさんにクリスマスプレゼントです。とはいっても、こんな景気の中しかも年明けにはアップルからニュープロダクツのリリースを控えている状態では、何かお金のかかった物を差し上げることはできません。物が用意できないのであれば、体を張るしかありません。
 とはいっても、体を張るのは私ではなくて私の「MacBookPro」と、そのMacBookProをヒーター代わりにその上で眠りこけるにゃんこ達です。た〜にゃの部屋本館のほうで、いつもはないスペシャルなライブカメラを用意しました。ただライブ映像を流すだけだとつまらないので、今回はちょっとした仕掛けを用意しています。楽しんでいただければと思います。

 今回の映像は、私のMacBookProからakamaiにお願いして全世界に配信しています。(嘘)

 撮影/配信は毎度おなじみのEvoCamを利用しています。ほんとに高機能ですね。しかし、アクセスが集中してマシンがダウンしてしまうとか、すごくレスポンスが悪くなるとかあるかもしれません。以前、iPhotoで編集したスライドムービーを公開したときにはiDiskに公開したのでたった一晩で転送量の制限に引っかかってしまいましたが、今回はそういった制限はないので大丈夫です。

うまく、にゃんこの寝顔が見ることができることを祈ります。

追記
AppleStyleさんに掲載された直後に、アクセスがはねあがりまして、その影響かどうかは不明なのですが、撮影・配信をしているMacBookProのネットワークがダウンしてしまいました。外出中だったため、対応がおくれて午後8時すぎころに復旧しましたので、その間ライブ映像を楽しみにされていたかたには大変ご迷惑をおかけしました。

ちなみに、映像の中でにゃんこの下敷きになっているのが今回使用しているMacBookProです。がんばれMacBookPro。

もし、リアルタイムライブ映像がご覧いただけなかったり、そこににゃんこが写っていなかったら、過去35分間の
映像を35秒で見ることの出来る「60倍速圧縮ムービー」も用意しています。こちらはアクセスが集中しても大丈夫だと思いますのでごらんいただければと思います。

ご意見とか感想とかございましたら、た〜にゃの部屋の「た〜にゃ日記」にコメントする機能がありますのでご利用下さい。

た〜にゃの部屋
http://www.anessa.net/tana_room/
た〜にゃ日記
http://diary.anessa.co.jp/diary_page

それではあらためて、「メリークリスマス」ってまだはやいか。

2007年12月4日火曜日

さよなら、6000枚の甘く切ないメモリー

 発覚したのは、5年前に撮影した富士山の写真が必要になって、iPhotoの起動時にライブラリを切り替えて外付けHDにあるライブラリを読み込もうとしたときだ。iPhoto Libraryを選択しても読み込むことが出来ない。最初は何が起こっているのかがわからなかった。それがわかったとき、そしてその原因に心当たりがあると自覚したとき、全身に鳥肌が立った。

 数ヶ月前、それまでメインで使用していたPowerMacG5を売却して、すべての業務をMacBookProに集約した時にPowerMacG5に増設してあったSeralATAの250GBのHDをはずして外付けにして、その時点から新しく取り込んだ写真のみMacBookProの内蔵HDで管理することにしたわけだ。なるほど、Optionキーを押しながらiPhotoを起動すればライブラリを切り替えられるんだなと。実際には、過去の写真が必要になることはそれほど発生しなくて古いライブラリーのことは忘れていた。そう、鳥肌が立って思い出すまではね。

 MacBookProですべてこなすとなると、BootCampも組んであることもあって内蔵のHDはかなり余裕がない。そこで、ムービーや終わった仕事のフォルダーなどをまとめて外付けHDに移すということをしていたのだ。205GBの外付けHDはみるみる内容が肥大化して、気がつくと20GBほどしか空きがなくなってしまった。そこに、これまた中途半端だけど320MBという外付けHDを購入してそっちに移すことにして250GBのHDは、(そのままとっておけばバックアップになるのに)他のマシンで流用すべくフォーマットしてしまったのだ。

 問題は、250GBのHDから320GBのHDにデータをどうやって移したのか。はい、単純にファインダーコピー(ドラッグドロップ)しました。ダメジャン!あ、いやもちろんその時にiPhotoのライブラリーのことが記憶の片隅にでもあればすぐにそれはまずいと気がつくわけなんだけど、残念なことにそれを思い出したのは鳥肌が立ったときだったわけ。

 消えたのは、約4年間のたぶん6000枚ほどの写真。半分以上が猫の写真だと思うけど、今はもういない猫の写真もあるし。いや、正確に言えば、どんな写真があったのかもよく思い出せない。きっと、この先「あ、こんな写真があったよね」と探したときに、無いことにまたうちひしがれるのだろう。

 少しだけ、救われたのは探していた富士山の写真は一度Webページの作成に使ったことがあって作成時のフォルダーに少しだけ残っていたこと。そして、猫の写真もよく撮れたやつとかは、「た〜にゃの部屋」という猫バカサイトで書いている日記に使っているからかなりの枚数が残っている。解像度はかなり落ちてしまっているけど、ないよりはずっとましだ。思えば、「た〜にゃの部屋」はもう日記を5年くらい書きためて居るんだ。あらためて、時が経つのは早いと感じる今日この頃・・・。

 みなさんは、ぜひともこんな過ちをしないように。失ってしまった物ほど価値があって、とても大切で甘く切ないメモリーなんだと思い知らされるのは私だけで十分だから。こういったデータの移動などの場合だとTimeMachineでも救えないだろうな。

2007年11月6日火曜日

Automatorでバーコードスキャナをもっと活用

 前に、「レーザバーコードスキャナをMacで使う」という記事と、「バーコードスキャナの別の活用法」という記事で、バーコードスキャナ関連のことを書いたけど、今回はさらにバーコードスキャナを活かすために、Automatorに初挑戦してみましたという話。

 やろうと思ったことは、スキャナで読み取った商品(主に食品)のバーコードで、「食べ物のことならなんでもガイド! みんなの食品クチコミ情報サイト もぐナビ(mognavi)」を検索して、その商品のページを表示する。そして第2段階としては、その商品写真をダウンロードしてiPhotoに登録するところまでやってしまおうと。さすがに初めてのAutomaterで、右も左もわからない。しばらく、どうやってバーコードを読ませればよいのか(文字の入力が出来ればそれでいいんだけど)すらわからなくて、というか探したけどそういうアクションはないようなので、AppleScriptで書いてあげることに。AppleScriptといえば、さらに輪をかけてわからないので、あちこち検索してなんとかバーコードを入力するスクリプトができた。ここまでできたら、あとはそれほど大変じゃなかった。

 何をどういうふうにやっているかは、中身を見てもらえばわかるのであまり詳しく書かないけど、検索はGoogleを使って、得られたリンクURLをフィルタして、お目当てのページデータをゲット。そこから、画像URLを取り出して、商品写真をダウンロード、そいつをiPhotoに登録という感じだ。

 興味のある方は、下記のリンクからダウンロードして動かしてみて欲しい。初めて作ったAutomatorアプリケーションということで、作りが甘いところは勘弁してもらいたい。特にエラー処理を意識していないし、それでもなんとかなってしまうところがAutomatorのすごいところっていうところなんだけど。

もぐナビSearch     バーコードで商品ページを検索

商品写真Downloader  バーコードで商品写真をダウンロード

Tiger上で作成したので、Leopardでは動かない部分がある。「もぐナビSearch」のほうはかろうじて動くみたいだ。ちなみにバーコードスキャナをお持ちの方でなくても、バーコードの下のコードを手で入力すれば利用することが出来る。ちょっと面倒だけどね。

こうやって商品写真が並ぶとなんだか壮観だ。ファイル名は「コード.jpg」となっている。こうやって結果を掲載すると、私の食生活がばれてしまう。


ダウンロードした商品画像は、「ピクチャ」フォルダの中に「商品写真」というフォルダを作ってその中に保存している。iPhotoに登録しなくてもいいやという方は最後のアクションを削除してしまえばいいし、逆にiPhotoに登録されれば保存したファイルはいらないという場合には、「読み込み後にソースイメージを削除」にチェックをいれればいい。

いまのところ追加したい機能は、いちいち起動しなくてもできる繰り返し連続処理する機能と、商品名をiPhotoのタイトルとして保存する機能あたりだ。DashBoardに登録して呼び出すにはどうしたらいいだろうか。

こういうところが、本格的なプログラミングなしにできてしまうMacOSXはやはりすばらしいの一言に尽きる。

2007年11月5日月曜日

LeopardとTigerは仲が悪い?(つづき)


 Travellers Talesのhiroさんのご指摘があって、パーティション形式を確認したところ、上のキャプチャ画像でわかるとおり、GUIDになっていないことが判明。


 ちなみに、Leopardをインストールした外付けのFirewireのハードディスクは、このようにGUIDになっていた。GUIDになっていなくても「起動ディスク」に起動ボリュームとして表示できないだけで、起動そのものはできるようだ。だから、最初はTigerの「起動ディスク」からもLeopardの起動ボリュームが認識されなかったのが、再度インストールしてからは解消されたのは、再度インストールするときに意図的にGUID形式でパーティション形式を指定したからだと理解していた。しかし、かつて外付けUSBディスクにインストールした時の記事「バスパワーUSB HDからの起動に成功」によれば、パーティション形式をGUID形式にしないとインストールができなかったはず。しかも、その次の日の記事「iPodからも起動ができます」でもFirewireのHDにインストールする際にもGUID形式にしておく必要があることがわかっているので、インストールできていたのなら外付けのHDも元々GUID形式だったと考えるのが普通。そして、ImtelMacのMacBookPro(初代のIntel core duoの機種)が、GUID形式でなかったのはどうしてなのかというあたりが謎のままだ。

 参考までに、下記は同じハードディスクをTigerのディスクユーティリティで「情報を見る」した結果。表現が少し違うのがわかる。


2007年11月4日日曜日

HandBrakeがアップデート

 DVDのデータから、dviやmp4のムービーを作成してくれるツールのHandBrakeが、先日アップデートしていた。これまで、私が使っていたバージョンは0.71だったと思うが、0.91が先月リリースされていたのを知って使ってみたらこれがとてもよい。
 私は、このHandBrakeをDVDタイトルをiPodやPSPで楽しむために使っている。高機能で細かな設定が出来る優れものなのですが、適切な設定をしてあげるためには少し予備知識が必要になります。つまり、生成されるムービーのサイズやBitrateなどが設定できるのですが、ターゲットとなるプレイヤーに最適化するには、そのプレイヤーにとってもっとも適切なサイズやbBitrate(そして、利用可能なコーデックも)をどうすうればよいかを知っていなければならない。少なくとも、あるBitrate以下でないといけないとか、画像サイズの制限とかは守っておかないと再生できないなんてことが発生していまう。


 新しいバージョンでは、Presetsが用意されているので例えば、「iPhone/iPod touch」を選んであげるだけで適切な設定値が得られるということです。これは、楽ちんだ。しかも、その用意されているPresetが幅広い。AppleTVも用意されていたりね。


 Presetsを選べば、あとは何も難しいことはない。ただ、ちょっと時間がかかることだけは我慢する必要がある。もっとマシンパワーのある機種ならば短くて済むのだろうけど。Core Duoな初代MacBookProだと、2時間ほどのタイトルの処理に1時間半ほどの時間を要した。何はともあれ、これでWiFiを利用出来ない場所でiPod touchを見せびらかすときにいい感じに動画を見せることが出来る。


 ただ注意が必要なのは作ったファイルの取扱。DVDから作成したムービーは個人で楽しむ程度にとどめておくのがお約束。お友達にあげたり、P2Pで共有なんてのはもってのほかなのはいうまでもない。

2007年11月2日金曜日

LeopardとTigerは仲が悪い?



 Leopardのレビューはいろんな方がいろんな観点で書かれているので、あらためてまとまったレビューをするつもりはあまりないというのが本当のところ。実際、概ね私が感じていることとほぼ同じ感想を持っていらっしゃる方でも、私などが書く記事よりももっとうまい文章と切り口で説明されているから、同じような記事を私の駄文で再現することに意味があるとは思えない。また、入手&インストールが出遅れてしまったということもあってあまり使い込んでいないことも事実だ。それでも、遅ればせながらやっとインストールしてさわってみたら、少し気になるところがいくつか出てきたので、全体的な評価というよりは、ここが気になるとか、ここが好きみたいな記事として書きつづってみようと思う。

 で、いきなりすごいタイトルで始まったけど、そんなには大したことではないことを前もって宣言しておく。

OSのメジャーアップデートの時は、よっぽど空いているマシンが別にある場合を除いて、外付けのハードディスクにクリーンインストールして試すというのが我が家の習わしとなっていて、今回もFireWireの外付けハードディスクにインストールしてみた。まあ、たくさんの他の方のレビューを読んでいるから、あまり戸惑うこともなくいろんな機能が使える。私の場合とりあえず大きな問題は起こっていないようだ。まだ、クリーンインストールしただけで余計なものは何もインストールしていないから当然といえば当然なのだが。

 そして、仕事も詰まっているので、Leopardをいぢるのもいいかげんにして内蔵のいつものTigerから起動しようと、「起動ディスク」ペインを開いてもそこに、起動ボリュームとしてTigerのインストールされている内蔵ハードディスクが表示されない。仕方がないので、そのまま再起動してオプションキーを押しながら起動して、切り替える。



 Tiger側で同様に「起動ディスク」ペインを開いたらこんどは、Leopardのボリュームが見えない。これは、不便。もしかしたら私の環境の問題なのかもしれないけど、少しがっかりだ。こういうシチュエーションの為に起動ディスクを選ぶ設定として「起動ディスク」があるのではないのだろうか。あまり、はっきりとは覚えていないけど、PantherとTigerの時にはできたような気がする。

 起動時に選べるのだから問題は無いと言えば無いんだけど、まだLeopardとTigerをいったり来たりと言うよりは、メインのTigerをもちろん仕事に使っていて、時々Leopardにご機嫌伺いをするみたいな状態で、Tigerで起動した後あらためて起動ディスクをTigerのボリュームに設定しておけばよいのだろうが、それをつい忘れてずっと使い続けると、なにかの拍子に(たとえばソフトウエアアップデートとかで)再起動すると外付けハードディスクからLeopardが起動してしまうとうことが起こってしまうのだ。

 たぶん、ファイルシステムというかボリューム管理の仕組みにそれだけ大幅な変更があったということなのだと思う。ハードディスクのフォーマットがらみの不具合もいくつか報告されているし。

 アイコンの表示も違うけど、これはFirewireな外付けハードディスクだからだと思う。もう一点、これは「キミはiPodで何を聴く?」のkomupiさんも指摘していたけど、Leopardからはスクリーンショットに影も一緒にキャプチャされるようになった。今回はあえて影を取り除くことをしないでそのまま掲載してみた。この件については、後日詳しく書きたいと思う。

2007年10月28日日曜日

iMacの地味だけどとても大切な機能



 iMacがほぼいまのデザインになってからずいぶん経つ。何回かのアップグレードがされたけど、その都度あの「あご」はなんとかならなかったのかという声をよく聞いた。確かに、モニタの下部分がなければとてもすっきりするのは間違いないけど、ほんとにそれでいいのだろうか。まるで、液晶モニタと区別がつかないようなデザインというのはどうなんだろう。実際問題としては、あの「あご」を無くして、まるっきり液晶モニタのデザイン(サイズ)に詰め込んでしまうのは単純にスペースの問題として無理があるかもしれないし、その代償として厚さが倍になったり、背中に何か背負うようなデザインになるのは勘弁ねがいたい。国内メーカーのPCでそのようなデザインの一体型をいくつか知っているけど、やはりエレガントじゃない。

 なんどかのアップグレードを経てもなくならなかった「あご」を、積極的に利用してはどうだろうと常々思っていた。その利用法のひとつが、今回客先で撮影したこのiMacの状況だ。だれでも思いつくし、誰でもやってみたことはあると思うけど、ここまで積極的に徹底的に、それでいて美しく実行しているところを見ると感動すら覚える。

「あご」の部分をアップで見ると、整然と並ぶ情報がとても美しく感じる。


縁の部分だって十分に活用する。

2007年10月26日金曜日

iPod Touch Skinを試してみる


 少し前にEngadgetで紹介されていた記事を読んでこれはと思って、まだiPod Touchも届いていないというのにすぐに注文したのだった。安い方の配送方法では、5-9 business daysもかかるというので、首を長くして待っているところに本日到着したので、早速試してみることに。
 iPod Touch Skinは、DECAL GIRLで扱っている、iPod Touchの表裏にシールみたいなものを貼り付ける製品で、デザインが豊富なのと、表示するとSkinとシームレスに見えるデザインの壁紙を用意してくれているのが特徴だ。DECAL GIRLは、iPod用以外にもPSP用やらDS用やらたくさんの機種に対応したSkinを販売しているらしい。

 iPod Touchは、iPodの伝統を引き継いだ鏡面仕上げの背面はとてもきれいなんだけどすぐに指紋でべたべたになるし、傷もつきやすい。かといって、Jobsが言っているようにご立派なケースにいれて後生大事に使うのもどうかと思っていて、ちょうどよい落としどころとしてこの製品は適当ではないかと思った次第だ。選ぶのが大変になるくらいの中から今回選んだのは、四つ葉のクローバの「clovers」といわゆるヒョウ柄の「leopard spots」とアロハシャツの柄にありそうな「pink aloha」の3点だ。趣の違うデザインを選んだつもりである。最初にトライしたのは、cloversだ。



 もっと薄い固い感じのものを想像していたのだけど、思っていたよりは厚みのある柔らかい感じの感触だ。イメージとして一番近いのはカッティングシートだろうか。PSPやDSの液晶保護シートをうまく貼ることのできない不器用な私で大丈夫かとも思って、どこかに貼り方の説明がないかとサイト中探したが見つからないので、エイヤとやってみることに。ところが、これが液晶の保護シートなんかに比べるとはるかに楽だし、ちょっと曲がったら剥がしてやりなおせばいい。素材はビニールみたいでほんの少し伸びるので、角の部分もアールがついてきれいにはれた。最初にしては上出来であろう。



 壁紙のダウンロードは、製品本体に書いてあるサイトにアクセスして、メールアドレスとこれまた製品に書いてあるアクセスコードを入力するだけで、メールに画像添付で送ってくる。これを、iPhotoに放り込んでiPod Touchと同期してあと、設定>一般>壁紙から指定してやるだけだ。晴れて、iPod Touch Cloversの出来上がりである。





 うう、もう誰かに見せびらかしたくて仕方がない。

余談だけど、サイト名の「DECAL GIRL」のDECALとはプラモについてくるあの「デカール」のことだろうか。ガールと韻を踏んだりしてとても粋な名前だと思う。

2007年6月21日木曜日

た〜にゃの部屋引っ越しプロジェクト

急な話なのだが、引っ越しをしなければならなくなって、とても短い間に転居先を探したり、引っ越し業者を手配したり、電話やネット回線の移転手続きをしたりと気が狂いそうな忙しさである。

そんなわけで、ブログの更新もしばらくは限定されたモノにならざるを得ない状態だ。(わかりやすく言えば、更新がされないよということ。)

引っ越し先はBフレッツが開通するまでに1ヶ月半以上かかるらしいので、とりあえずADSLで利用しながら待って、Bフレッツが開通したら再度移行手続きをするということになる。うちは、NTTコミュニケーションのIP8を利用して固定IPを取得して、よせばいいのにDNSをたてていたりする。転居先はそう遠くないので、Bフレッツのまま移転が出来ればIPアドレスは変わらなかったけど、さすがにADSLに変わるとなるとIPアドレスも変更になるので、ネット関係の設定をぜんぶやり直すというめんどうな作業を、短い間に2回たてつづけにしなければならないというのがつらいところだ。

MacOSXの環境移行ツールくらい簡単に現在の環境を移行できればいいのに。

引っ越しの実施日は6月26日だ。実際に回線が使えない時間は引っ越しの当日の数時間ということになるはずなのだが、実際にはDNSの書き換えた内容が反映される時間が必要だし、た〜にゃの部屋(本館)で使っているカメラは、全部IPアドレスをふり直しが必要となるので、もう少し復旧までは時間がかかるだろう。実際には物理的な設置場所についてもすみやかに決定して、電源やケーブルを確保できる場所にカメラを設置するという作業もある。

完全に復帰するまで時間がかかりそうなのでたくさんの方々に迷惑をかけるけど、辛抱していただきたい。

2007年6月12日火曜日

Safari on Windowsを試してみる


 WWDC2007のキーノートもさいきほど終わってしまったが、噂されていた新しい製品は発表されなかった。そのへんの残念会はまあいいとして、唯一とも思えるすぐに入手できる新しいモノということで、Safari on windowsを試してみた。まだ、細かなところは試せていないが、ブックマークを追加すると必ず落ちる。(笑)ベータ版だからしかたないんだけどね。試したのはWinXP用なので、VISTA版はどうなのか不明。

 私個人の気持ちを言わせてもらえば、iPhoto on Windowsも作って欲しいんだけど、一緒にキーノートのライブ情報を見ながらチャットしてた友達が言うには、Picasaを使えば?とのこと。Googleパックはインストールしてあるけど使ったこと無かった。別にWindows上で写真の管理をしたいわけではなくて、Mac上で管理しているiPhotoライブラリをiPhotoの共有機能でネットワーク越しにWindowsで参照したいというところが目的。

 ついでに、Safari3 beta for Macもインストールしてみたが、面白いのはWindowsでは必要なかった再起動がMac版のSafari3では必要だったこと。それと、USのAppleサイトからダウンロードしたのだからしかたながないのかもしれないけど、英語版だと言うところが気に入らない。Windows版はともかくも、Mac版は日本語リソースもちゃんとしていて欲しかったなあ。動作が速くなったかどうかの厳密なチェックはしていない。ちなみに、ブログの投稿で写真のアップロードができないという問題が起こった。Mac版をインストールすると、旧Safariを置き換えてしまうので注意が必要。英語版になってしまうし、サイトによっては不具合がでる可能性もありそうなので、急ぎの仕事をかかえているマシンへのインストールはまだ控えた方がいいかもしれない。

 日本でもダウンロードやるのだろうか、そして日本のアップルのサイトからダウンロードすれば日本語版なのかな。4時23分現在日本のアップルのサイトはリニューアルされていない。そういえばアップルストアも日本のサイトはWe'll be back soon.にならなかった。

2007年6月1日金曜日

iTunesとiPhotoのライブラリを切り替えて使う

 先日メインマシンとして使用していたPowerMacG5を売り払い、MacBook Proでメインの作業をするように機器構成を改めた。PowerMacG5は初代のCinemaDisplay(22インチ)で使っていたが、それをそのままMacBook Proに接続して使用している。フラットベッドイメージスキャナ、カードリーダ、キーボード、マウス、ストレージ、レーザバーコードスキャナ、外部iSightなど周辺機器もそのままつないで使用している。この構成の変更にはとても満足していて、あらためてIntelなMacBookProの能力の高さに感心するとともに、メイン環境を持ち歩くことの良さというのも実感している。その件はあらためて書くとして、今日はiTunesとiPhotoの話だ。

 iTunesとiPhotoは、曲データと写真データがかなりの量蓄積しているので、すべてをMacBookProの内蔵HDにぶち込んでしまうのはとても無理がある。入らないこともないのだが、ほとんど空きがなくなってしまうからだ。PowerMacG5で使っていた古いライブラリはあえて統合せずに外付けHDに残したままにすることにした。MacBook Proの内蔵HDにももちろんiTunesとiPhotoのライブラリがあって、旧メインマシンだったPowerMacG5のライブラリに比べればとても少ないものの、こちらも残しておきたい。さて、ライブラリの切り替えってどうやるんだったかな。

 昔、今よりもバージョンが古いiTunesやiPhotoの時には、なんだかライブラリを切り替えて使うためのユーティリティがシェアウエアだったかフリーウエアだったかであったと記憶しているが、たくさんの貴重なデータ(特に大事なのは写真の方だね)を管理するライブラリをどちらかというと「離れ業」を使って切り替えるのってなんだか抵抗があって一度も使ったことがなかった。いまでも、そういったユーティリティを使わないとライブラリの切り替えができないのだろうか。

 メニューの項目をひととおり眺めてみたけどそれっぽいものは見つけられなかったが、ヘルプを使って探したらその方法はとても簡単な事だということが分かった。その方法は、iTunesやiPhotoを起動するときにOptionキーを押しながら起動すると、下記のようなダイアログが現れてライブラリを切り替える(あるいは新たに作成する)ことができるのだ。



これで、ライブラリを切り替えて、家では外付けのHD内のライブラリも使うことができ、出先では内蔵のライブラリで写真の取り込みなどができる。ふむ、シンプルでいい。

 ちなみに、iTunesやiPhotoのライブラリの中身は、名前を変えたり場所を変えたりすると動作しなくなることがあるらしく、ユーザが直接さわらないようにとヘルプに書いてある。iTunesの場合は、DRMの問題は別としても楽曲のデータは、アーティストの名前のフォルダに曲名がファイル名になった曲データが並んでいるので、最悪それをインポートしなおせばよいのだろうが、iPhotoの場合はそうはゆかない。ライブラリを開いて目に出来るのは、表示用のサムネイルだけでオリジナルの画像ファイルはどこにも見あたらない。それらのファイルは不可視ファイルとなっているので、その扱いはちょっとやっかいだ。

 では、ライブラリ間の写真データや楽曲データの移動(統合)はどうしたらいいのだろう。ちょっと考えて思いつくのは、書き出しをして読み込みをすれば良さそうだけど、アルバムやスライドショーそれにロールの情報もそっくり移動したいのでそれではうまくなさそうだ。この件についてはよく調べた上で、また後日あらためて記事にしたいと思う。MacBook Proをデスクトップマシンっぽく使うあたりの話も機会を見て書きたい。

2007年5月29日火曜日

バーコードスキャナの別の活用法

 USBのバーコードスキャナをMacにつないだときに、キーボードとして認識しようとするのはある意味正しくて、読み込んだ文字を入力するという動作はキーボードのそれとあまり差がない。何が言いたいかというと、バーコードで読み込んだデータ(たとえばJANならば13桁の数字)はキーボードで入力されたのと全く同じようにOSに渡されるわけで、もし日本語入力モードならば全角で入力されるのだ。実際にはバーコードに記述されている文字(数字)の後にキャリッジリターンが付加されているので全角で確定する。

 ということは、入力する相手(アプリケーション)がバーコードスキャナでの入力を想定して作っていないモノでも入力装置として使えることになる。つまり、今回のように「Delicious Library」やよくあるPOSシステムや、図書館の貸し出しシステムや、レンタルビデオ屋さんの会員システムでなくても、例えばエクセルでもWebブラウザでもよいということなわけで、これは何か活用できるのではないかとしばらく考えてみる。13桁の数字を瞬時に入力できるというメリットが活かせるシチュエーションってどんなだろう。

 試しにやってみたのは、Safariの検索フィールドに入力して見ることだ。つまりバーコードデータでGoogle検索をするわけだ。これが意外と面白い。その商品そのものズバリのページを見つけ出す確率がとても高いように感じる。普通の検索だとその商品のことに言及しているページがかなりの量検索結果として得られてしまう。検索結果がたくさんということはある意味何も得られていないことと同じで、ある程度絞り込まれてくれないと使い物にならないのだが、バーコードによる検索だと例えばメーカーの製品仕様のページだったり、オンライン販売の商品説明ページだったりがスバリと絞り込まれるのだ。マイナーな商品のほうがやっていて面白い。

 「Delicious Library」は、Amazonを検索するくせに本とDVDタイトルとCDタイトル、そしてせいぜいゲームとソフトウエアくらいしか検索対象にならないようだ。(しかもソフトウエア例えばiWork06はゲームに分類される)つまり、電化製品やコンピュータ関連機器などは「Delicious Library」に取り込んでくれない。でも、Googleで検索するとAmazonのページも検索されるし、楽天のページも検索される。Amazonの検索フィールドにバーコード入力するとそれこそピンポイントでその商品のページが表示されるし、楽天の検索フィールドで同じ事をやると楽天中のショップから指定商品が全て(なのかな)検索される。ひとつ残念なのは「価格.com」がバーコードで検索しても何も得られないということだ。

 ただ、この活用法が限定的であると言わざるを得ないのは、これから買おうとする商品のことを調べたいときには役に立たないからだ。手元に商品(あるいは少なくともそのバーコード)がないとバーコードによる検索はできないのである。ではどんな時に役に立つのかというと、オークションに出品するときに商品のスペックを調べたり、参考情報のリンク先として紹介するページを見つけるなどの場合だ。あるいは、最近はどんな商品にもホームページのURLが表示されているけど、それを見ながら手入力するよりはずっと手軽にその商品のページにたどりつけるかもしれない。さらにGoogleのイメージ検索をしてみると割とダイレクトに検索できる。

検索の例
ガーナチョコレートのGoogleのイメージ検索
クロレッツXPのGoogleのイメージ検索

 なぜ、ガーナチョコレートとクロレッツXPなのかって?手元にそれがあったからという単純な理由だ。


 「Delicious Library」に入力するのならばバーコードスキャナを買わなくてもiSightでできるけれど、バーコードを使って検索という今回の必殺技(そんな大げさな)はバーコードが無くては使えない。え?目で読んで手入力すればバーコードスキャナはいらないって?いやいや、少なくとも私は小さな字で書かれた13桁の数字を読んで手入力するような極めて困難な作業はごめん被りたい。同感でしょ?

 さあ、いますぐバーコードスキャナを買いに走るのだ。どうせ買うのならばBluetoothのレーザスキャナを買ってその使い心地をレポートしてもらいたい。

2007年5月27日日曜日

レーザバーコードスキャナをMacで使う

 Mac対応を謳ってはいないけど、実は使えるという周辺機器というのが結構あって、USB接続の周辺機器に多い。いわく「なんとかクラス」に対応しているやつは、ドライバ無しでというかMacOSX標準のドライバで使用できてしまったりする。何が使えて、何が使えないという情報はそれほど多く出回っていないのでいわゆる「チャレンジャー」(別名「人柱」)になる必要があるけれど、試してみてうまくゆくとこれがとてもいい気分だ。

 今回のお題は「Delicious Library」をもっと使いやすくするということで、バーコードスキャナを使えないかを試してみたわけだ。まずは、「Delicious Library」のおさらいから。「Delicious Library」は、自分が持っている本とかDVDとかゲームタイトルとかのデータを登録して管理しましょうというアプリケーションで、ここまでならばファイルメーカーとかで作ってもできそうだし、実際にかなり昔だけどCD-ROMのデータベースを作ったことがある。(そういうテンプレートがあったように記憶している)「Delicious Library」は実際のところぶっとんでしまうほどのすばらしい機能の数々が用意してあるのだ。

 まずはなんといっても入力が秀逸。本やDVDのパッケージについているバーコードを読む。ただそれだけで、本の表紙やDVDのパッケージの画像と、タイトルから作者、発売日、値段、解説などとっても詳しいデータがほんの1・2秒で自動入力される。これらのデータはAmazonから引っ張ってくるのだけど、中には画像のないモノもあるけれど、ほとんどのデータが入手できる。この手軽さはほかに比べるモノがない。もちろん、自分でAmazonで検索をすれば得られる情報ばかりなんだけど、検索してコピペなんてやってられない。そのバーコードを読む仕掛けも秀逸で、今やMac miniとMac Pro以外は標準で内蔵しているカメラ「iSight」を使うのである。もちろん、外付けのiSightでも可能で、iSightの前に本やDVDのバーコード部分をかざすだけでよい。とはいえ、大型スーパーのレジみたいなわけにはゆかなくて、位置あわせがちょっとこつがいる。(このへんが今回のチャレンジにつながるわけだ。)

 これだけでもとてもすばらしいのだが、さらに様々な機能があって、追加情報を入力することや自分のレイティングを付けたりすることができるのはもちろんのこと、同じテーマの作品をAmazonに探しに行ってリストアップしてくれたりもする上に、自分のライブラリからAmazonのマーケットプレイスに出品することも簡単にできる。マーケットプレイスに出品中のタイトルを画像入り説明入りで管理できるということ。さらには、貸し出しの機能もあって、アドレスブックから選んだ相手を貸出先として登録するとご丁寧にパッケージ写真に「貸し出し中」の帯を掛けてくれて、返却日の管理まで出来る。これならば、DVDを誰に貸したのかわからなくなったりすることがない。


 さて、バーコードの読み込みであるが、iSightでの読み込みというやつはほとんどのMacユーザが機器を追加購入しなくてもすぐに使えるので、とてもよいアイデアだと思う。これがなくて、バーコードリーダを買うまではバーコードの下の番号を手入力では興ざめもいいところだからだ。しかし、真剣に大量な書籍などを処理しようと思うとiSightへ読ませる作業はわりと苦痛になる。(間違いなく腕は疲れるよ)そこで、バーコードリーダが欲しくなるのだが、「Delicious Library」を発売している「Delicious Monster」では、ソフトのライセンスと一緒にBluetoothのワイヤレススキャナの販売もしている。(ライセンスが$40、ワイヤレススキャナが$174.95)ちょっと国内でこの手のバーコードスキャナ(日本ではバーコードリーダと呼ぶことが多いようだ)を探してみると分かるが、この値段はそれほど高いものではない。しかし、そこはやはり海外からのお取り寄せになるわけで・・・。

 国内でワイヤレスなバーコードリーダを入手しようとすると、「えっ」の「え」に濁点を付けたくなるほど高価だし、Macで使えるかどうかわからないときている。それなら、普通のバーコードリーダはどうだろう。たしかヤフオクあたりで手頃な値段の出品が多数あったように記憶しているけれど、と探したらほんとにたくさん出ている。ほんとに動くのかと思えるようなきたない中古から新品までいろいろだ。今回の使用目的としてはお仕事というわけでもないし、使えるかどうか試すということなので、できるだけ安く落札できそうなやつに入札をして、お世辞にもきれいとはいえない外観のレーザタイプのバーコードリーダを手に入れた。(落札価格は1600円送料は700円)これが、「Delicious Library」で動いてくれるとまことうれしいのだけど、はたして。

 つないだ直後は、キーボードとして認識しようとして、例の「シフトキーの右のキーを押せ」なんていうメッセージがでたけれど、キャンセルしたら、ちゃんとBarcode Deviceとして製造元も認識している。早速、「Delicious Library」を起動して試すと、なんの問題もない。問題がないどころか、iSightに比べるとものすご〜く快適だ。バーコードの認識が「ピッ、ピッ」とほんとうに気持ちがよい。


 少しだけ残念なのは、我が家の本やDVDはほぼ全て「Delicious Library」に読み込んでしまっているから、読み込む本やDVDが無いって事かな。本が好きでたくさんの本を持っていて、自分の蔵書リストを作りたいという方には今回のチャレンジはお勧めだ。でも、天井まであるような本棚が壁いっぱいにあるような気合いの入った方には、ワイヤレススキャナの購入を強く勧める。たくさんの本をMacのあるところまで持ってくるのは大変だからだ。ワイヤレススキャナを使えば、たとえばハシゴの上で本棚の本を降ろすことなく次々と読み込むことができるだろう。

 「Delicious Library」は、トータルに見てもとても良くできているソフトウエアだけど、Mac版しか存在しないし似たようなコンセプトのソフトがWindowsにあるという話も聞かない。私はよくWindowsユーザをMacユーザにスイッチさせる際の切り札として、「Delicious Library」のデモを見せる。人によっては「すげ〜」って言ったまま口をあんぐり開けていたりするから楽しいね。

今回落札したバーコードリーダは下記のモノ。

どんなバーコードリーダでも大丈夫というわけではないと思うので、試してみようとして落札したり購入したりしたバーコードリーダが使えなくても暴れないでね。

参考リンク
私が今回試したバーコードリーダ(ヤフオク)
[OPTICON]USB接続レーザータイプバーコードリーダー(14)
Delicious Monster
http://www.delicious-monster.com/

2007年5月25日金曜日

iPhoto + iWeb + iDisk


 iLife '06にiWebが登場して、iPhoto 6にiWebとの連携機能が追加された時から、こういったことが簡単にできるようになっていて、そんなに新しい話題ではない。あくまでも、実例と言うことで「こんなことやりました」報告である。

 私は、コンピュータやネットの仕事を通してあるキャンプ場のお手伝いをしているけど、わりと頻繁にある作業が、キャンプ場のガイドブックやキャンプ関連の雑誌や旅関連のキャンプ特集とかに掲載する写真を送ってくれという依頼だ。特に一昨年ドッグラン施設「わんこフィールド」をオープンしてからというもの、キャンプ場関連の雑誌に「犬関連」の雑誌からの依頼も加わった。今回あったのも、雑誌「ぴあ」の別冊「ペットとおでかけ」の「関東近県でペットと行けるキャンプ場ご紹介のページ」に載せてくれるというモノ。

 キャンプ場ガイドのように小さな写真を載せるだけのモノならば、それほどの解像度も必要ないし、枚数もせいぜい1〜2枚。おきまりのいつもの写真を送ればいいし、毎年発行のガイドブックの場合などは「去年と同じでいいよ」でも済んでしまう。しかし、今回のような特集だったり記事だったりする場合は、それなりの解像度が必要だし、枚数も1〜2枚というわけにはいかない。4〜5点の写真をメールで送ってくれという依頼だけど、一方で700KB以上のデータ写真であることが望ましいという。ざっくり計算しても3〜4MBの添付ファイルって、メールの環境によっては送れなかったりするんじゃないか?。(メールボックスの容量が足りないなど)ほんとうは、いい写真がいっぱいあるから少し多めに送って先方で選んで、掲載内容にぴったりあった写真を使ってもらいたいとも思う。もちろん撮影したキャンプ場の写真はすべてiPhotoで管理しているから、そこから雑誌掲載に使える写真を選び出すのはたいした手間ではない。厳選したつもりだったけど14枚になってしまった。これでは、全部をメールでというわけにはゆかない。複数回にわけて送信というのもかっこよくない。(ちなみにiPhotoからのメール送信はとても簡単。送りたいメールを選んで、メール送信のアイコンをクリックするだけだ。)


 簡単にできて相手にもわかりやすい方法はないかということで考えて、iWebに書き出すことにする。前回わんこの写真で一度やってみた手だけど、99枚という制限でやめたいきさつがあった。今回は枚数としては少ないからいいかもしれない。Web上でスライドショーで表示中の写真をダウンロードできることも確認できたから、すぐに「キャンプ場雑誌掲載写真」というアルバムを作って選んだ写真を放り込む。iWebの「写真ページ」を選ぶとiWebが起動、テンプレートを選ぶだけでスライドショー機能が用意された写真ページができあがる。


 さて、ここで問題が。スライドショーで表示される画像ファイルをダウンロード(デスクトップにドラッグ&ドロップ)して確かめてみると、800×600でサイズは112KBだ。これだと解像度が足りない。そこでiDiskの出番となるわけだ。まずは、「書き出し...」でフルサイズイメージで全部のファイルを書き出す。デスクトップに「キャンプ場雑誌掲載写真」というフォルダを作って、その中に14枚のオリジナルサイズのままのファイルができあがる。このフォルダをiDiskのPublicフォルダにドラッグ&ドロップしてアップロード。そしてこのURLを外部リンクとしてiWebで作成するページに貼り付けて、ちょっと説明文でも書き加えれば、相手に通知するのはこのiWebで作成したページのURLだけで済むと言うことになる。このPublicフォルダのURLがわかりにくい。iWebの作成ページはその場で表示させることが出来るので、URLがすぐにわかるのだけど、iDiskのPublicフォルダのURLはどうなっているのか。そもそもPublicフォルダへのアクセスは、Macからだと相手の.Macメンバー名さえわかればいいので、あまり意識しない。Webブラウザからアクセスするためのアドレスはというと、.Macヘルプに記述がありました。「idisk.mac.com/メンバー名-Public」というのが正解。

 完全に公開してしまうのなら、iWebで作成したページのURLだけを通知すればよいけれど、残念ながらここで公開してしまうと、前回ムービーを公開した時のように、.Macの転送量の制限を超えてしまうおそれがある。あのときのムービーほどファイルが大きくないから大丈夫かもしれないけれど念のために、パスワードで保護することにした。「システム環境設定」の.MacのiDiskのところで、「パスワードで"Public"フォルダを保護」にチェックを入れる。パスワードはもちろんログインパスワードとは別物だから、ひとに教えてあげることができる。


 WebブラウザでiDiskのPublicフォルダにアクセスする実際のページをご覧いただけなくて残念だけど、下の画像のような感じだ。各行の右端にある下向きの矢印マークをクリックするとダウンロードできる。


 これで、あとどんな雑誌から写真を送ってくれと言う依頼があっても、iWebで作成したページのURLだけを教えれば事が済んでしまう。写真を追加してゆくこともできるし、キャンプ場のWebページ上に「雑誌掲載用の写真を必要とする出版社の方へ」としてリンクを張ってしまってもいい。高解像度のファイルが必要ならば、メールで通知するという形ならさらに手間が減る。

 インターネット上のWebスペースにファイルや画像をアップロードして公開、あるいは特定の人だけにパスワードを通知して共有するようなサービスは無料のもの有料のものを含めていろいろある。しかし、iPhotoとこんな風に連携したり、日本語の名前のフォルダごとドラッグドロップするだけで公開したりできる手軽で分かりやすいものは無いと思う。私がMacを選んでよかったと思う瞬間である。
もしもあなたがキャンプ場のオーナになって自分のキャンプ場に一台だけコンピュータを置くとしたらそれは間違いなくMacがよいと思う。

2007年5月19日土曜日

愛用のMac mini 分解ツール



 旬な話でなくて申し訳ないが、Mac miniを分解するツールについて書いてみようと思う。Mac miniの発売以降、いろいろなメディアが分解の方法を伝えてきた。個人のサイトでも、身の回りの様々な道具で分解にチャレンジした記録がたくさん掲載された。ナイフやフライ返しなんてものあったし、お好み焼きのヘラという試みもされた。その後、ホームセンターで、スクレーパーと呼ばれるツールを買ってきて使ったというレポートが最も多かったように思う。Mac miniの分解ツールが付属したMookも発売されたが、あれはまるでお好み焼きのヘラ(というかもんじゃ焼きのヘラかな)みたいだし、ご丁寧に2枚ついていた。

 肝心のアップルではいったいどんなツールを使っているのだろう。結論から先に言ってしまうと、掲載した写真のツールがアップルが使っているものだと思われる。

 なぜ、アップルがこのツールを使っていると言い切れるかというと、このツールがMac mini 分解ムービーの中でも使われているし、Mac mini Fixit Guideにも登場するからだ。さらに、iFixitには、アップルの部品番号(922-6761)が付加されたツールとして紹介されているのだ。

 Mac miniサービスマニュアルにも登場していて、この中ではこの工具のラベルのようなものも写っている。残念ながらこのサービスマニュアル(PDF書類)のダウンロード先は現在リンク切れとなってしまっている。

Mac miniサービスマニュアル抜粋


 このツールはアップルの純正ツールとは思えないので、上記のMac miniサービスマニュアル(PDF)の写真のラベル部分を拡大して、なんとかブランド名や商品番号を判読して検索してみたら、アメリカではごく一般的なツールとして販売されているものだったわけだ。残念ながら国内では扱いがないので、アメリカの業者からオンラインで購入となったが、アメリカとカナダ以外には発送しないという業者がほとんどで、発送する場合でもたいてい商品自体の価格よりも、送料のほうが高くなってしまう。

 それでもという方のために、検索しやすいようにラベルのアップを掲載しておく。



 私の場合、アップルで使用しているのと同じものというところに意義を見いだすという変わった嗜好を持っているけれど、要はMac miniが分解できればよいとお考えの方のために、どんなツールを買えばいいのかポイントとなる点を押さえておこう。一番大事なのは、フレキシブルだということ。いわゆるスクレーパーというツールの場合、先端に刃がついていて堅い場合が多いし、厚さが厚めにできている。これだとMac miniを傷つけてしまうから、全体が十分たわむ柔らかさを持っていて、できるだけ薄いものがいいだろう。幅は38mm(1.5inch)というのが一般的だ。幅が10cmくらいあったほうがよいと書いているサイトもあったけれど、実際には38mmのこのツールで、左右1回ずつの操作でMac miniは簡単に分解できる。重要なポイントは、刃先をやすりで削って薄くするというところだ。これをしないと、ツールをMac miniの隙間に差し込むことができない。

 実際に私がこのツールを使ってMac miniを分解しているところのムービーを作ってみた。


けっこう簡単に開くことがわかる。音も入っている大きなムービーはこちら

そろそろ、PowerPCG4搭載のMac miniは保証も切れて、メモリーの増設や、光学ドライブやHDの換装にチャレンジしてみようかという方もいるかもしれない。ユーザが分解した場合には保証が受けられなくなるわけだけど、古くからのMacユーザならば、そんな脅し文句にビビルことなく、60万円以上するSE/30であろうとどんどん自分で分解してメモリー増設をしていたはず。臆することはない。

でも一応、Mac miniを分解する場合は自己責任でやって欲しい。怪我にも気をつけてね。


参考リンク
Mac mini 分解ムービー taking-apart the mac mini (how-to disassembly video)
http://www.smashsworld.com/2005/01/taking-apart-mac-mini-how-to.php
Mac mini Fixit Guide
http://www.ifixit.com/Guide/Mac/Mac-Mini/Upper-Case/82/1/Page-1/Upper-Case

2007年5月16日水曜日

目隠しをはずしたら感動が待っている?



 新しい製品が、でるぞでるぞと噂されて、そのスペックにも「ああでもない、こうでもない」と、あまりにも盛り上がっていると、実際に製品が発表されたときにそのインパクトが薄れるどころか、がっかりすることさえあるかもしれない。今回の新しいMacBookがよい例とまではいわないけど。つい、昨日の昼まで「Sanata Rosa」とか「LEDバックライト液晶」とか、「12インチモデル?」とか、さらにはMac miniのアップデートがあるのではとか。そんな噂に加えて、発表のタイミング(どうして火曜日?)までしっかりと読まれてしまったところで発表されたのは、単なるクロックアップだけのマイナーチェンジだった。

 いやいや、これはこれでとても魅力的な製品であることは間違いない。私などは、初代の(まぼろしの)MacBookProを使っている。1.83GHzのCore Duoだし、802.11n2も対応できない。それが、2.16GHzのCore 2 Duoにメモリーも標準で1GB積んで、DL対応のSuperドライブもついて、159800円だと?光学ドライブをコンボで我慢してHDを80GBでもよいよといえば、なんと139800円という価格だ。おまけに、HDを40GB増やしただけで20000円も価格を上乗せして、ブラックモデルのプレミア感を演出することも忘れていない。

 そう、「なかなか」ではなくて「とても」魅力的な製品だ。少なくとも私はそう思う。これから一夜明けて、さまざまなブログでこの製品に対する反応が見られると思うけど、あまりに噂を聞き過ぎて、期待しすぎた場合には魅力的な製品も凡庸な製品と感じてしまうかもしれない。Jobsが未発表の製品情報の漏洩を神経質なまでに排除し、それらの出所を突き止めたり、そのためにブログの運営者を法廷に引きずり出したりまでしていることの意味はここにあるのだろう。このことは、少し前にいろいろなサイトでいわれたことなので、そう目新しいものではない。

 Jobsが僕らに提供したいと考えている「新製品発表の感動」を余すことなく味わうには、しばらくの間目隠しをして耳栓をしておくという手段が有効かもしれない。新製品に関するあらゆる情報に目をつむるのだ。どんなあまい噂にも耳をふさぐのだ。そして、ポンポンと肩をたたかれ、おもむろに目隠しをはずし、耳栓を取り除いたときに、燦然と輝く製品の情報が自らの感覚に飛び込んでくる。そのときにはじめて「本当の感動」が得られるのかもしれない。

 それでもねえ、もう少しなんとかならなかったかなあ。もう一ひねりというか、サプライズというか。

関連リンク
MacBook 製品情報 (アップル)
http://www.apple.com/jp/macbook/macbook.html

2007年5月11日金曜日

全地球規模の通信システム

 ちょっと息抜きに映画の話でも。といいっても、最新の映画情報ではなくて古い映画の話だ。たまたまスカパーでやっていたある映画を見るととはなしに見始めていつしか最後まで見てしまった。これが面白かったので紹介する事にした。タイトルは「サベイランス/監視」で2001年に日本でも公開された作品らしいけど、私はいままで見た事が無かった。当時は、ネット上とかで話題になてったのかな。あらすじは、巨大ソフトウエア企業の社長であり、天才プログラマのゲーリーとガレージで仲間と会社を興して明日を夢見る若き天才プログラマのマイロとの、いわば天才vs天才の戦いを描いている。衛星を使った全世界規模な通信システム「シナプス」の実現を目指すナーブ(N.U.R.V.)という会社が、実は天才的なプログラマ達を監視していて、よいプログラムを書き上げたところでプログラムのソースコードを奪って殺してしまうとんでもない集団。しかも社長ゲーリーは、それを自分が書き上げたプログラムとしてプロジェクトに提供する。マイロはその天才的なプログラム技術を買われてナーブに抜擢された社長のお気に入りなのだが、その恋人も、ナーブが送り込んだスパイだった・・・。

 と、6年前の映画のあらすじをここで詳しく書いてもしかたがない。ポイントは映画に出てくるコンピュータやらデジタルなガジェットやらが、たった6年前なのにかなり懐かしいということにちょっと驚いた。PowerBookG3がちらっと出てくるし、悪事をつきとめる糸口となる「保育所」にあるコンピュータは、レゴのような筐体をしているけれど、キーボードはどうみてもApple純正のキートップが黒い頃のものだ。外付けのCD-RWドライブやら、Palmやら確かにそういうのあったよねって物が沢山出てくる。

 笑っちゃうのが、ゲーリーが盗んだプログラムのソースコードをマイロに見せて、マイロはちらっとソースを見ただけで「これはすごい、すごい圧縮率だ」とか言うシーン。ま、二人とも天才だからね。

 結局、ゲーリーの悪事を暴露するために、「シナプス」を完成させた上で衛星を乗っ取り、世界中に一斉に放送をしちゃった上に「シナプス」のソースコードを公開してダウンロードフリーにしちゃうのだけど、ゲーリーが逮捕された後「すげえ、1秒間に400件のアクセスだ」とか言っている場所がいわゆるガレージなんだけど、どこぞのカリスマが世界初のパーソナルコンピュータを作り出したあのガレージと雰囲気がよく似ているんだな。アメリカのガレージってみんなあんな雰囲気なのかな。そういえば、ゲーリーっていう名前もそうなんだけど、これもどこぞの巨大ソフトウエア企業のあのひとをモデルにしているんだろう、雰囲気がよく似ている。



追記
まだ、何回か放送予定があるらしい。
ムービープラスの作品情報(放送予定)

2007年5月10日木曜日

MacOSXでドットインパクトプリンタを使う

 「Macには対応していません。」という製品はちかごろめっきり少なくなってきているような気がする。Mac対応を正式にうたっていなくても、「実は使えます。」みたいな製品もあったりする。ところが、逆に全滅なのはドットインパクトプリンタの世界。MacOS9の時代には、EPSONやOKIの一部の製品が細々とでも使えていたのだが、MacOSXに対応しているドットインパクトプリンタは皆無となってしまった。

 いまさらドットインパクトプリンタなんて使うの?という声も聞こえてきそうだけど、オフィスの現場では複写式の専用フォーマットの見積書や請求書や、宅急便の伝票などいまだに需要はある。というか、なんとか管理システムみたいなものをMacで提供する時に避けては通れないところといっていいかもしれない。では、どうするのか。そこだけWindows機を用意するというのもなんだかスマートじゃないし、業務の上でも操作が面倒になる。

 MacOSXはUNIXがベースになっているOSで、その印刷システムもCUPS(Common UNIX Prnting System)というシステムに基づいている。このCUPSに対応しているプリンタドライバは結構な種類がいろんなところから提供されていて、MacOSXにも標準でいくつかのドライバが用意されている。メーカーがMacOSX用のプリンタドライバを用意してくれない場合でも、CUPS対応のドライバがあればいわゆるMac非対応のプリンタでも使う事ができるというわけ。MacOSXのCUPSについては、はやぐいさんが掲載している情報がとても詳しい。

 今回も、それまでMacOS9で運用していた工事管理システムをアップグレードしてIntel iMacをずらりと並べる事になった。サーバはPowerMacG5だ。いままでは、PowerMac4400だったから隔世の感がある。ドットインパクトプリンタはOKIからEPSONのVP-4300に変えた。しかし、当然VP-4300にはMacOSX用のプリンタドライバはないので、CUPSで用意されているドライバで代替しようとのもくろみだ。プリンタを選ぶ段階で、メーカ指定を「ESP」にしてあげると、「EPSON 24-Pin Series ,CUPS v1.1」というやつがあるので選択するとプリンタを追加する事が出来る。

 しかし、今回の使用目的のデータベースシステムからの印刷がどうもうまくゆかない(文字が不鮮明で使用に耐えない)ので、どうしたものかと、ネット上をさまよい歩いて見つけたのが、ESP Print Proだ。納期が近づいて、夜通しの作業を続けていた私はわらにもすがる思いで、DEMO版をダウンロードして試すと、いままでの問題が嘘のように快調に動作する。すぐさま、ライセンスを購入よかったよかったというわけだ。

下の画像は、プリンタ設定ユーティリティでプリンタを追加するところ。


 ESP Print Proは、ユニバーサルバイナリではないけれど、Intel Macでも問題なく動作するようだし、今回はPowerMacG5(サーバ)にUSB接続したVP-4300をプリンタ共有して使うので何も問題がない。こういう、それまでは不可能だった事をソフトウエアの力で解決できたりするととっても気持ちがよい。これからも、UNIXで培われた技術やソフトウエアがMacOSXに移植されてくると、MacOSXがもっともっと使いやすくなってゆくだろう。とても楽しみだ。これもMacOSXになってベースをUNIXに変更したことによる恩恵ということだと思う。

 残念ながらESP Print Proは現在では新規販売はしていないらしい。かわりに用意した後継のソフトウエアのCUPS Companion CDを使えという事らしい。ちなみに気になるお値段は$25だ。ユニバーサルバイナリにも対応したし、いままでの面倒なライセンス管理方式もやめてシンプルになったらしい。3100種類以上のプリンタドライバを提供される(Print Proは5400種類だったから減ったじゃん。ま、そのうち増えてくるんでしょうね。)ラインセンス方式がややこしくて、再インストールしたりマシンを変えたりするたびにライセンスキーを再発行してもらわなければならなかったのが、シンプルになるというのはほんとに助かる。

 今回はドットインパクトプリンタだったけど、レーザプリンタやインクジェットなどでもMac比対応のプリンタが使えるかもしれないからあきらめずに試してみてはどうだろう。物理的にMacには接続できないようなプリンタも、Windowsに接続できるならばプリンタ共有でMacから利用する形でCUPSのダライバを使えば対応ができる場合もある。

 うちの事務所内では、EPSON VP-2200にネットワークカードを仕込んでネットワークプリンタとして使っているが、MacOS9からMacOSXの移行に伴ってMacでは印刷ができなくなった。ネットワークプリンタなんだから、Macからも認識できそうな物なんだけど、ネットワーク上のプリンタの指定がどうやってもうまくゆかない。面倒なのでWindows機に設定を施してプリンタ共有で使っているが、なんだかスマートでない形になって効率の悪い事をしてしまっているのは、言ってみれば私の技術力のなさを暴露しているようなものなんだけど、結果的にMacOSXでVP-2200に宅急便の伝票印刷を実現できているからよしとするかな。

2007年5月9日水曜日

iPhotoでスライドショームービーを作成

 何をいまさらという感があるけれど、試しにではなくて目的を持ってムービーを作成するとあらためて気がつく点が多い。ムービーの作成と言えばiMovieと思いがちなところを、今回はあえてiPhotoで挑戦というか、iPhotoで出来ないかな?と思ってやってみたらとても簡単にしかもいい感じに出来上がりましたというのが結論。(結論を先に言うなってば)

 今回の状況と最終目的はこうだ。iPhotoにわりとまとまった数のわんこの写真がある。それらの写真にはタイトルとしてわんこの名前が入力してあって、数は143枚だった。これは、私の顧客である富士すそ野ファミリーキャンプ場のわんこクラブに入会してくれたわんこ達の写真で、「わんこパスポート」というわんこの写真入りのカードを作るために使用したもの。これを、最終的にはWebに公開するのが最終目的だ。最初、iPhotoの共有機能で、iWebに書き出してそのHTMLソースに手を加えてWebサイトに公開すればと考えたんだけど、99枚までという制約があって挫折。2回に分けて出力した物を、ゴリゴリと編集すればなんとかなったのかもしれないけど、それだとあんまりスマートでないので、もっとMacっぽい手段はないものかと考えて、iPhotoにはスライドショーという機能があったから、ムービーへの書き出しができるのではないかと試したら以外と簡単だったというわけだ。

「わんこクラブ」という名前のアルバムを作って、そこに対象となるわんこの写真を放り込む。数は143枚。でもって下の方にあるスライドショーのアイコンをクリックすると、「わんこクラブのスライドショー」という名前のスライドショーが作成されて下のような画面に切り替わる。エフェクトや、トランジッション、そしてBGMとなる曲を選んで、試しに再生してみるといい感じ。



 ここで、「ファイル」メニューの「書き出し...」を実行するだけで、QuickTimeのムービーができあがる。サイズは大中小から選べる。せっかくわんこの名前を登録してあるのだから、スライドショーの中に表示したいと思って、設定画面を見直してみると「タイトルを表示」というチェックボックスがあるので、こいつでいけそう。



そして出来上がったのが、こちら。(注意、結構おおきな音が出ます。しかもかなり長いです。)


わんこクラブ



 しかし、こうやってWebに公開するところでちょっと苦労。普段WebサイトはAdobe GoLive CSで管理しているから、GoLiveのサイトデータに放り込んであげればどうにでもできるわけだし、過去に何度もムービーのWeb掲載はやってきた。今回様子が違ったのは、サイズが大きかったということ。なんと149MBというから、一昔前ならそんなものはアップロードしてはいけないサイズだ。そしてWebスペースにはその空きがなかった。

 考えた方法は2つ。なんとかムービのファイルサイズを小さくするか、別の場所にアップロードするかだ。
サイズを小さくするには、いろんな手法があるけれど、写真をiPhotoからiMovieにドラッグ&ドロップして、書き出す際にムービーの仕様を設定してあげれば、ファイルサイズの調整はできる。だが、その方法には2つの問題があった。ひとつは、サイズを小さくすると画像が荒くなるということ。

 そして、もうひとつはトランジッションとかタイトルの表示とかiPhotoではおまかせでやってくれた事を、いちいち手作業で実施しなければならないということ。143枚ともなるとトランジッションのレンダリングにかかる時間も半端ではないし、何よりも143回も名前を入力してテロップ表示してあげる労力は半端ではない。私には143頭のわんちゃんの名前をひとつも間違えないで入力できる自信はない。

 別の場所にアップロードと言えば、こんな時に役立つのが.Macではないのか。
QuickTime Playerの「ファイル」メニューの「共有...」を開くと、下記のような設定画面が開く。


 .Macへのアップロードはかなり時間がかかったけど、問題なくアップロードされ、ブラウザでのプレビューでもちゃんと再生する。そして、ソースを覗けばアップロードされたムビーファイルのURLがわかるから、それを使ってembedなりobjectなりのTAGを使ってWebページに貼付ければよいということだ。

 ファイルのサイズを小さくするもう一つの方法として、DivXにコンバートするという方法も思いついて、試したら結構な品質を保ちながら40MBくらいにまで落とせた。しかし、DivXとかXivDとかのコンポーネントってみんなインストールしてある物なのだろうかという疑問が残って不採用になった。

 ああ、またしても長文な記事になった。あんまり気合いを入れすぎると長続きしないし、何よりも記事を呼んでいる方の何割かはあまりの長文に辟易として、最後まで読んでもらえないのではないかとも思えたりもする。

追記:一晩経ったら、ムービーが表示できなくなっていた。アクセス数はそれなりにあったようなので、たぶん.Macの転送量の制限かなにかに触れたのかもしれない。転送制限のないところにムービーは移して、ムービーを直接ページに貼付けるのもやめました。自動的にダウンロードが始まってしまうからです。

2007年5月6日日曜日

WindowsでExposéを使ってみる


 昨日の「Exposéの予想外な動き」には、たくさんのコメントが寄せられて、まさに予想外だったわけだけど、そのコメントの中でExposé をWindowsでも使えたらという話があった。私も、時々Windowsマシンを使用している最中にExposéを起動しようとしてスクロールボタンを押してしまうくちなので、まったく同感だ。

 そこで探してみたら、すぐに発見。Macin'Blogさんがすでに紹介してる、TopDeskというソフトウエアがそれだ。さっそくダウンロードしてインストールしてみる。記事としては二番煎じと言うことになるが、私が感じたあたりを記事にしてみることにする。

 そんなに長い時間使用したわけではないが、とてもよくできているソフトウエアだというのが総合評価。動作はExposéそのものだといっていい。ときどき動作がもっさりするときがあるけど、おおむねスムーズに動く。(そのマシンはP4 3.06GHzでメモリは1GB)日本語版もあるようなので、さらにそっちもダウンロードしてみた。下記がその設定画面。


デフォルトのホットキーはExposéとほぼ同じ。HOTSPOTの指定もできる。

アニメーションの指定やパフォーマンスの調整もできる。フリップ3Dにも切替可能。

 このソフトにとても感心したのは、インストール後に再起動しなくてもすぐに使えるところ。このような機能を提供するソフトウエアの常として、再起動はつきものと覚悟してインストールしたら拍子抜けしてしまった。こういうソフトだと気軽に試して見ることが出来る。ちなみに30日間のお試しには制限機能はないので、全機能を試せる。$9.95のシェアウエア。日本語版は999円だ。

 ソフトウエア自身にはExposéの文字もFilp3Dの文字もどこにもでてこないが、Webページの説明文には、しつこいくらいにExposé、Filp3Dの文字が躍っている。しかも、本来ならFilp3Dが使えないVISTA Home Basicでも、Filp3Dを可能にするところが売りらしい。ご丁寧にもMacOSXの表示もあってAppleのサイトにリンクまで張られている。一方、日本語のサイトにはどこにもExposéやVISTAの記述がない。日本ではそういうところに少し気を遣っているのかな。

参考リンク

TopDesk (OTAKU Software)
http://www.otakusoftware.com/topdesk/index.html

TopDesk日本語版 (ピーアンドエー株式会社)
http://www.panda.co.jp/products/topdesk/index.html

WindowsでもExposé!!(Macin' Blog)
http://doubleko.blog18.fc2.com/blog-entry-1204.html

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