Apple TVのいろんな機能はさまざまな場所で報じられていたし、iTunesに対するiPodといった位置づけであることや、FrontRawで共有しているiTunesのミュージックやムービーを再生する体験をしているから、新しい物だらけと言うよりはどれもすぐになじむことのできる親しみやすいものという感覚を得た。そういったAppleTVの機能の中で、こいつはやられたというのがスクリーンセーバーだ。たくさんの写真データがゆっくりとあがってゆくスクリーンセーバーは、それほどびっくりするものではないけど、とてもいい雰囲気を醸し出していて気持ちがいい。
ところが、設定をいじってこれを自分のiPhotoライブラリの写真をスクリーンセーバーに使用したとたんとんでもないものに変化した。iPhotoで管理している写真はすでに3千枚を超えているから、いまやすべてをあらためて眺めるという機会はあまりない。もちろん、スライドショーで表示することはできても、一枚ずつ表示されるスライドショーをずっと眺めているわけにもゆかない。
AppleTVのスライドショーは、一度にたくさんの写真がある写真は大きく、ある写真は小さく重なり合いながらゆっくりと上へ上へと移動してゆく。何となく眺めていると、自分でもいつ撮影したのかどこで撮影したのか、こんな写真があったのかという存在すら忘れてしまっていたような、それでいてなつかしい写真が「不意打ち」のように現れるのだ。これにはやられた。しばらく釘付けになってしまった。特に、途中で表示されている全部の写真がぐるりと回転するエフェクトはその瞬間おもわず涙が出てしまいそうになった。
こんなふうな感想を持ったひとはもしかしたら私だけかもしれない。iPhotoで管理している写真の中には、もう逢うことのできない人や猫たちの写真があって、それらが上に移動しているのはなにか天国にむかって登ってゆくのを連想するからなのだろうか。
このスクリーンセーバーを、ミュージック再生時に使用するように設定することができる。そうすると、さらに泣きそうになること間違いない。
2007年3月24日土曜日
Apple TVのスクリーンセーバーにやられた
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