以前掲載したブログ記事を覚えているだろうか。私の両親がそろってiPhoneユーザになった記念すべきできごとを書きつづったのは、昨年の4月18日のこの記事だ。その後のことをあまり書いていなかったけど、両親はスピードは遅いけれどいろいろな技を覚え、手探りではあるけれどいろんな新しいことにチャレンジしていた。特に今年の2月以降、父が長期にわたって入院することになってしまったけれど、病院のベッドの上には常にiPhoneがあって、一日2回病院に来る母とのメッセージのやりとりに活躍していた。
上の写真は、父と母がかわした最後のメッセージ。少し解説すると、カードとは、テレビを見るためのプリペイドカードのこと。その2日前にもトマトを所望しているけど、実際に母が持ってきたのはキィウィで、芯が少し硬いキィウィはあまりお気に召さなかったようだ。今度は絵文字を使って再度トマトを希望しているのだが、残念なことに「食べたい」とすべきところが、「べたい」となってしまっている。
「最後のメッセージ」と書いたのは、私の腕の中で息を引き取った父はもうこのiPhoneを触ることはないからだ。7月15日18時34分。
2010年7月15日木曜日
旅立つ父のかたわらにはiPhoneがありました
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