2008年3月1日土曜日

修理できないiMacと修理しないiMac


 先日のMacBookを買う原因というかきっかけになった、故障したiMacの話である。状況としては、ディスプレイがまったく表示されない。これは、外部ディスプレイポートに私の客先からの引き上げ品であるブラウン管タイプのディスプレイをつないでしのいでいたが、いよいよ起動しなくなってしまったのだ。画面中央にはてなマークが点滅している状態。これは、システムディスクが認識しない状態なので内蔵HDのトラブルだ。HDの交換とシステムの再インストールで対応できそうではあるけれど、実質ディスプレを二台並べて使っているような状態もなんとかしたいので、アップルに修理依頼を出すことにしたのだ。同時に完全に電源のはいらないiMac 400 SEも一緒に修理しようと電話で相談し、まずはiMac 400 SEの方からシリアルNoを告げるとその時点で「申しわけありません」といわれてしまった。製造終了から5年〜7年を経過した製品については修理できないというのだ。そして、もう一台のiMac DV(Summer2001)のほうはギリギリ修理ができるということだったが、修理費用は一律49350円ということなのだ。2〜3万くらいならば修理しても良かったけれど、かなり予算オーバーだ。サービスプロバイダに依頼すればiMac400SEの方も修理が可能らしく、「お住まいの地域のサービスプロバイダをご紹介しましょうか」と言われたが、劇的に安く済むとは思えなかったので遠慮した。

 いろいろと調べたら初期のころのiMacはフライバックトランスとやらが不良を起こすことが多いらしい。少し前まではオークションでフライバックトランスの新品のものが出品されていたらしいが最近は姿を見ない。今回のタイプのiMacはなんとかICという部品を交換すると治ることが多くて、自分でこれらを交換する強者の記録がネットで見つかるが、根性無しの私はその手順を見ているだけでうんざりしてしまった。かなりのレベルまで分解をしないと交換すべき部品にアクセスができないからだ。どこかに安く修理してくれるお店もあるらしいけど、そうまでしてG3の500MHzのマシンを取り戻したいわけではない。筐体はとてもきれいなのでもったいないと言えばもったいないけれどね。

 逆に興味を惹かれたのは、マザーボードを取り出してしかるべきケースに収めて動作するMacを作ってしまおうという試みだ。SE/30などのオールドMacの筐体に収めて、液晶なども組み込むと実用的でなつかしくてかわいいMacができあがるという寸法だ。IIcxあたりの筐体に組み込むのも悪くない。うちには、MacintoshIIやSE/30やClassicIIやColorClassicなどのオールドMacや、LaserWiterに付属していたHDのケースなどがゴロゴロしているから素材には事欠かない。そちら方面を調べてゆくと問題になるのは電源ユニットらしくて、いわゆるATX電源を流用するのだが若干の回路を組み込んで改造する必要があるとのこと、そのへんがハードルになってしまってふんぎりがつかない。できあいのキットのような物が販売されていたらばお気楽に出来るのに、かつてはPowerBookのはらわたを組み込むケース(BookcaSE)も販売されていたらしいけどすでに販売は終了している。iMacに対応したようなキットは製品として存在していたのかどうかは不明だ。

 いずれにしても、ひま無し・技術無し・根性無しの私のことだから、こういった野望は野望のまま実現できずに月日が流れることだろうと容易に予想ができる。いつか、そんな風にとか、あんな風にと思い描いて捨てずにとってあるOLDMac達は今後日の目を見ることがあるのだろうか。絶望的といわざるを得ない。

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