2009年1月22日木曜日

セブンイレブンのコピー機をプリンタとしてMacから印刷

 うちで使っている主力のカラーレーザープリンターが不調で印刷が出来ない。紙詰まりが解消されないという状況なので、OKIカスタマアドテックのスポットオンサイトサービスを利用すればなんとかなりそうだけど、月末までは予定にない出費が許されないのでインクジェットプリンタでしのいでいる。

 普段ならば、請求書の印刷くらいしか用事がないのでよいのだけど、少しまとまった量の印刷をしなければならなくなった。モノクロでいいのだが、結果的に236ページもあった。期限は明日まで。さあて困った。しかも、この書類を出力するアプリケーションはMacOSXでは動かない。「Mac de 会計」という古くからある会計ソフトで、もう13年くらい使っている。こいつを動かすためだけに、G3に旧機種を動かせる状態で残してある。OKIのレーザプリンタへならばOS9からもネットワーク経由で出力が出来るのだが、最近買ったブラザーのスキャナ付きの複合機(これもネットワーク接続)はOS9用のドライバが用意されていない。

 しかたがないので、昔使っていた同じくOKIのモノクロレーザープリンタをひっぱりだしてきて、動作確認をしてみるとなんとか動きそう。2〜3年前まではこれで会計帳票を出力をしていたが、カラーレーザ購入を機に引退願っていたものがまた役に立つとは思わなかった。ところが、実際に印刷してみると字が薄くかすれている、トナーか?ドラムが寿命か。さて、少し思案して考えついたのは、pdfに出力してMacOSXのマシンに持って行って印刷すること。幸いにもそのG3機にはAcrobat 5.0が仕込んであってpdfの作成が出来る。でもそれだとかなり時間がかかりそうだし、途中でインクカートリッジが切れると目も当てられない。

 そこで、友人がなにかのおりに「だったらコンビニで印刷すればいいのに」といっていたのを思い出しセブンイレブンとゼロックスがやっている「ネットプリント」というサービス利用する方法を試してみましたというのが今回のお話し。(あいかわらず前置きが長い)



 このサービスは、webブラウザ経由でアップロードした書類を、全国に約1万200カ所もあるセブンイレブン店頭のゼロックスのコピー機にダウンロードして印刷するというもの。アップロードには会員登録が必要だけど無料で使えるbasicと、法人向けの有料契約が必要なbusinessがある。もちろん今回は無料利用を選択。対応OSにMacOSの記述は見あたらないけれど、PDFならば「そんなの関係ねえ」はずだ。JpegやTiffなどの画像データもMacからいけそう、WindowsならばOfficeの書類などにも対応している。制限としては、ファイルサイズが2MBで99ページ以内ということ、そしてフォントの制限。日本語フォントは5書体。今回、会計データと言うこともあって「元帳」がかなりのページ数だ。1ページに2ページ分をレイアウトして枚数を半分にしても148ページもあった。ページ指定で分割してPDFを分けて作成して制限を回避。フォントは「平成角ゴシック」を使ったが、適切に置換がされたようだ。料金は、白黒:20円 カラー:60円 カラーA3:100円(1枚あたりの値段)ということで微妙なところだけど、これでも値下げしたのだそうだ。



 書類のアップロード時に発行された予約番号を入力すると即座にダウンロードされてプレビューが表示される。操作はタッチスクリーンで簡単だけどちょっと反応が鈍いような気がした。予約番号がわかればダウンロード&印刷できてしまうのでATMの暗証番号のように画面には表示されないけど、8桁の予約番号を入力するのに間違いなく入力するのが不安な向きには予約番号を表示する機能もある。セキュリティが心配な場合には、アップロード時に暗証番号を設定することができる。今回は、ファイル数が42とかなり多かったので操作の手間を減らすためにあえて暗唱番号は設定しなかった。

 予約番号はアップロード時指定したメールアドレス宛に通知することが出来る。複数の予約番号をまとめて送信する機能もあるようだけど、今回くらい数が多いとメール(もちろんiPhoneね)を見ながらというよりは紙に出力して、ひとつずつ線を引いて消し込みながらの作業が楽そうだ。管理画面をそのまま印刷してもいけど、今回は送信されるメールの内容をPagesで加工して印刷して持参した。



 料金は、コンビニでコピー機を使ったことがある人ならわかるとおもうが、自動販売機のようにコインを投入しなければならない。今回のように大量に利用すると言うことは想定していないのだろう、レジで支払うといいったオプションはないらしい。じゃあ「5000円くらい印刷するんで」と両替を頼んだら、「そんなには小銭はないです」とかいうので「はぁ?そんなんじゃ困るじゃないですか」って返したら「小銭はお客さんが用意してくれなきゃ」なんて言うので軽く切れそうになる。結局は、奥の事務所からむいてない50枚の100円玉が出てくるんだけど、500円玉は使えないと言っていたのに実際には使えたので10枚いれれば済むところが、50枚の100円玉をいれなければならないはめに。う〜む、このへんは店舗によって接客のレベルの違いがあるかもしれない。

 ゼロックスのマシンは、高性能なので印刷が始まってしまえばとても高速だ。しかし、予約番号の入力、ダウンロード、内容の確認のあとの印刷開始までは妙なインターバルがあって、今回は結局1時間ほどの時間を要してしまった。対策としては、PDF作成の時にページ数が少ないファイルは統合してファイル数を少なくするのがよいかもしれない。そもそも、今回のように大量に印刷することはあまりないだろうから、普通は問題にならないはず。A3のカラーのポスターみたいな書類あたりなら割安感があるし、複数の離れた場所の相手に渡したい場合には、(費用が相手持ちになることが許され、操作に抵抗がないのであれば)メールで予約番号を通知するだけで済むので、全国に営業所のあるような会社の社内利用としては、郵送料などのコスト削減に役立つかもしれない。

 それにしても、出入りの激しいセブンイレブンの入り口近くに1時間近くも立ちっぱなしと言うのは精神的にも肉体的にも楽ではなかった。基本的には数ページ程度のカラー書類の印刷にスマートに使いたいところ。まあ、今回は緊急避難的な対応と言うことで。

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