うちで使っている主力のカラーレーザープリンターが不調で印刷が出来ない。紙詰まりが解消されないという状況なので、OKIカスタマアドテックのスポットオンサイトサービスを利用すればなんとかなりそうだけど、月末までは予定にない出費が許されないのでインクジェットプリンタでしのいでいる。
普段ならば、請求書の印刷くらいしか用事がないのでよいのだけど、少しまとまった量の印刷をしなければならなくなった。モノクロでいいのだが、結果的に236ページもあった。期限は明日まで。さあて困った。しかも、この書類を出力するアプリケーションはMacOSXでは動かない。「Mac de 会計」という古くからある会計ソフトで、もう13年くらい使っている。こいつを動かすためだけに、G3に旧機種を動かせる状態で残してある。OKIのレーザプリンタへならばOS9からもネットワーク経由で出力が出来るのだが、最近買ったブラザーのスキャナ付きの複合機(これもネットワーク接続)はOS9用のドライバが用意されていない。
しかたがないので、昔使っていた同じくOKIのモノクロレーザープリンタをひっぱりだしてきて、動作確認をしてみるとなんとか動きそう。2〜3年前まではこれで会計帳票を出力をしていたが、カラーレーザ購入を機に引退願っていたものがまた役に立つとは思わなかった。ところが、実際に印刷してみると字が薄くかすれている、トナーか?ドラムが寿命か。さて、少し思案して考えついたのは、pdfに出力してMacOSXのマシンに持って行って印刷すること。幸いにもそのG3機にはAcrobat 5.0が仕込んであってpdfの作成が出来る。でもそれだとかなり時間がかかりそうだし、途中でインクカートリッジが切れると目も当てられない。
そこで、友人がなにかのおりに「だったらコンビニで印刷すればいいのに」といっていたのを思い出しセブンイレブンとゼロックスがやっている「ネットプリント」というサービス利用する方法を試してみましたというのが今回のお話し。(あいかわらず前置きが長い)
このサービスは、webブラウザ経由でアップロードした書類を、全国に約1万200カ所もあるセブンイレブン店頭のゼロックスのコピー機にダウンロードして印刷するというもの。アップロードには会員登録が必要だけど無料で使えるbasicと、法人向けの有料契約が必要なbusinessがある。もちろん今回は無料利用を選択。対応OSにMacOSの記述は見あたらないけれど、PDFならば「そんなの関係ねえ」はずだ。JpegやTiffなどの画像データもMacからいけそう、WindowsならばOfficeの書類などにも対応している。制限としては、ファイルサイズが2MBで99ページ以内ということ、そしてフォントの制限。日本語フォントは5書体。今回、会計データと言うこともあって「元帳」がかなりのページ数だ。1ページに2ページ分をレイアウトして枚数を半分にしても148ページもあった。ページ指定で分割してPDFを分けて作成して制限を回避。フォントは「平成角ゴシック」を使ったが、適切に置換がされたようだ。料金は、白黒:20円 カラー:60円 カラーA3:100円(1枚あたりの値段)ということで微妙なところだけど、これでも値下げしたのだそうだ。
書類のアップロード時に発行された予約番号を入力すると即座にダウンロードされてプレビューが表示される。操作はタッチスクリーンで簡単だけどちょっと反応が鈍いような気がした。予約番号がわかればダウンロード&印刷できてしまうのでATMの暗証番号のように画面には表示されないけど、8桁の予約番号を入力するのに間違いなく入力するのが不安な向きには予約番号を表示する機能もある。セキュリティが心配な場合には、アップロード時に暗証番号を設定することができる。今回は、ファイル数が42とかなり多かったので操作の手間を減らすためにあえて暗唱番号は設定しなかった。
予約番号はアップロード時指定したメールアドレス宛に通知することが出来る。複数の予約番号をまとめて送信する機能もあるようだけど、今回くらい数が多いとメール(もちろんiPhoneね)を見ながらというよりは紙に出力して、ひとつずつ線を引いて消し込みながらの作業が楽そうだ。管理画面をそのまま印刷してもいけど、今回は送信されるメールの内容をPagesで加工して印刷して持参した。
料金は、コンビニでコピー機を使ったことがある人ならわかるとおもうが、自動販売機のようにコインを投入しなければならない。今回のように大量に利用すると言うことは想定していないのだろう、レジで支払うといいったオプションはないらしい。じゃあ「5000円くらい印刷するんで」と両替を頼んだら、「そんなには小銭はないです」とかいうので「はぁ?そんなんじゃ困るじゃないですか」って返したら「小銭はお客さんが用意してくれなきゃ」なんて言うので軽く切れそうになる。結局は、奥の事務所からむいてない50枚の100円玉が出てくるんだけど、500円玉は使えないと言っていたのに実際には使えたので10枚いれれば済むところが、50枚の100円玉をいれなければならないはめに。う〜む、このへんは店舗によって接客のレベルの違いがあるかもしれない。
ゼロックスのマシンは、高性能なので印刷が始まってしまえばとても高速だ。しかし、予約番号の入力、ダウンロード、内容の確認のあとの印刷開始までは妙なインターバルがあって、今回は結局1時間ほどの時間を要してしまった。対策としては、PDF作成の時にページ数が少ないファイルは統合してファイル数を少なくするのがよいかもしれない。そもそも、今回のように大量に印刷することはあまりないだろうから、普通は問題にならないはず。A3のカラーのポスターみたいな書類あたりなら割安感があるし、複数の離れた場所の相手に渡したい場合には、(費用が相手持ちになることが許され、操作に抵抗がないのであれば)メールで予約番号を通知するだけで済むので、全国に営業所のあるような会社の社内利用としては、郵送料などのコスト削減に役立つかもしれない。
それにしても、出入りの激しいセブンイレブンの入り口近くに1時間近くも立ちっぱなしと言うのは精神的にも肉体的にも楽ではなかった。基本的には数ページ程度のカラー書類の印刷にスマートに使いたいところ。まあ、今回は緊急避難的な対応と言うことで。
2009年1月22日木曜日
セブンイレブンのコピー機をプリンタとしてMacから印刷
2008年12月19日金曜日
Mac miniでクリスマススペシャルライブ
今年もちまたではクリスマスのイルミネーションが百花繚乱状態の季節がやってきたけど、結構なボリュームのある作り込み仕事を抱えてほとんど家から一歩も出ないような生活を送っている私にとっては、そんな街中のさわぎはあまり関係ない。とはいっても、何もしないというのは寂しいので、仕事中に流すBGMはiTunesのラジオからクリスマスソング専門チャンネルを選んでいる。AirTuneでコンポに出力しているiTunesはちょっと古めのMac miniで動かしているけど、iPhoneのRemoteで操作していることはいうまでもない。これ、最強の環境だと思う。
そのMac miniで恒例のクリスマススペシャルライブをやろうというのが今回の話。クリスマススペシャルライブっていってもどこぞのアーティストがどこかの会場で盛り上がるアレではなくて、Webカメラの動画配信で、中身はただただにゃんこが寝ているだけというもの。へたをするとそのにゃんこすら以内可能性があるので、何か特別なイベントを期待していらっしゃる向きには最初に謝っておいちゃう。
昨年は2007年12月16日の記事「MacBookProでクリスマススペシャルライブ」に書いてあるとおり、MacBookProとiSightでライブ映像配信をやっている。いまから思えば、そのMacBook Proでライブ映像配信をしながら仕事もしていたのだから無謀なことをしていたものだ。今年は、仕事で使っているマシンとは別のMac miniを用意できたので、思い切って画像も大きくしてみた。ライブ映像の配信は、おなじみのEvoCamを使っている。EvoCamは高機能でシンプルなMacらしいアプリケーションで、大好きなアプリの一つだ。
例によってメッセージを残す機能も作ってみたので一言でよいので書き込んでいって貰えるとうれしい。
クリスマススペシャルライブ2008
2008年10月16日木曜日
iPhoneのあの微妙なカーブを手作業で作れるか
はじめてiPhoneを手にしたときの感動を覚えているだろうか。写真で見ただけではわからない、手に吸い付くような感覚すら覚える微妙なカーブを持った魅惑的ともいうべき造形は私たちにiPhoneを手にする喜びを触感でも伝えてくれた。その感覚を生み出している微妙なカーブを、木片を削って再現してみることにした。
なぜそんな事を思い立ったのかというと、布製のオリジナルなiPhoneケースのアイデアを思いついてそれを試作してもらおうと依頼するにあたり、布製なのでそれほど厳密である必要はないものの、実際の大きさがわからないとできあがりの確認もとりにくいだろうということで、モックアップが必要と言うことになったのだ。最初は段ボールと紙を貼り合わせて作ってみたのだが、おそろしく不細工な仕上がりになってしまったうえに、糊が乾かないうちになんとうちのにゃんこに踏まれてしまった。ただでさえ不細工な形状が歪んでしまったので、これは木片で作るのが最良であろうということになって、100円ショップで板やら紙やすりやらのこぎりやらを調達して制作にはいる。
幸いにも、iPhoneとほぼ同じ厚さである12mm厚の板があったので、これをのこぎりで切り、角をおおまかにカッターナイフで削ってみる。そこからは、紙ヤスリで削ってゆくのだが削りすぎてはいけないので慎重に慎重に少しずつ削っていった。結局、この削り出すという作業は3時間ほどかかってしまう。途中から、なんだか仏像でも彫っているような気分にだんだんなってゆく。悪くない気分で、高揚しているといってもいい。たぶん、アルファー波が出まくっていたのではないかと思う。
時間がかかった主な理由は、最初に板をのこぎりで切るときに少し大きめに余裕をもたせたことが仇になって、ほんの2〜3mmを紙ヤスリで削ってするサイズ調整がこれほど大変だと思い知らされたのだ。いないとは思うが、同じ事をする方がいらっしゃるのならば、最初の切り出し時点でかなり厳密にサイズを決めることをお勧めする。
やっと納得のゆく形とサイズにおちついて、仕上げの磨きにをしてから塗装に入る。寸法さえわかればよいのだから木から削りだしただけでもよいようなものだけど、そこは気分だ。本当は、内部に重りも仕込んで重さも133gになるようにしたいとさえ思ったが、今回は省略。ちょうどよい重りが見つからなかったというのもある。
表面は、iPhoneの写真を印刷した物を貼り付けることにして、背面はやはり白色に塗装した方が雰囲気がでるだろうとトライ。ついでに、フチの部分も銀色の塗料で塗ってみる。マスキングテープを貼ってスプレーするが、実はそんな作業をいまだかつてやったことがない。何度も、はみ出たり歪んだりして最後は妥協という名の応援を得てほぼ形になった。あとは、切り抜いた写真を表面に貼って全体にクリアを吹いてなめらかさを出して完了だ。おっと、アップルマークをどうするかな。
作ろうとしているケースというのは、iPhoneのデザインを尊重して「裸で使う」派の方向けに、バッグやポケットなどにしまう時に収納することを想定したケースだ。かさばらず、邪魔にならず、いい大人が持っていても違和感がないような落ち着いたデザインで、こぎん刺しという日本古来の刺繍技術も活かせればいいなあとも思っている。少し和風な雰囲気になると思われるので、着物の女性にも似合うようなものができるかもしれない。
もし、いい感じのケースができあがったらば、ここで紹介するつもりなので楽しみに。ただし、いつになるかは不明。