2009年7月28日火曜日

iPhoneをdocomoで使うのは無理

 昨年の7月11日にiPhone3Gを購入するときには、それまで十数年使っていたdocomoの番号(当然メインで使用していた)をMNPしたのだけど、実は私はもうひとつdocomoの番号を持っていて、以前にも書いたことがあるかもしれないけど、auで下4桁を指定してとって、SoftbankにMNPして、さらにdocomoにMNPしたという、なんだそりゃという経歴の番号だ。気に入っている番号なので、「とりあえずは使わないけど、キープしておくみたいな状況」(別名塩漬け作戦)で一番安いプランを組むことにした。

 番号はかわっているけど、いわば出戻りなのでdocomoの端末はある。それを生かせばよいと思っていたのに、新規に端末を購入(というのかなこの場合)したほううが、安い月額プランを組めるというので、いわゆるワンセグ・お財布のいまどきなケータイを新たに入手したという次第。古い端末を再利用しないほうが安いってなんだか世の中間違っているような気もするがまあ、それはおいておいて、目的が番号キープの塩漬けなんだけど、ものめずらしさもあって生まれて初めてのワンセグでWBCの決勝を見たりしたのも一瞬で、今じゃ充電器につなぎっぱなしの転がしっぱなし。

 iPhone3GSを機種変更で購入したので、iPhone3Gが余ってしまうのももったいないし、かといってかなりの割賦残がかなりあるのに売り飛ばすのもどうかということで、先に塩漬けにしているdocomoのSIMを挿して使えるじゃないとなったところまでが、以前の記事に書いたことだった。

 さあ、ここからが今日の本題。あいかわらず前置きが長い。

 Ultrasn0wのおかげで、docomoのSIMで通話のできるiPhone3Gができあがって、まあパケットは使わないで、いざとなったら「つながり易さでは定評のあるdocomoの回線」を使って電話ができるぞいと、世に言う2台持ちとは別の意味の2台もちが始まったのは2週間ほど前だった。ところが、つながりやすいどころの騒ぎではなくて、まったく圏外でどうしようもない状態に陥ってしまっている。

 ここを以前から読んでくれている方はご存知のことだけど、私はキャンプ場の予約システムを開発したといういきさつから、キャンプ場の仕事のお手伝いをしている。夏休みにも突入したこともあって、今日もキャンプ場にいるのだけど、ふとdocomoのSIMを挿したiPhone3Gを見ると圏外になっている。そんなに電波が絶好調な場所ではないものの、以前docomoを使っていたときには問題なく使えていたのに、何をどうしても圏外から復帰しない。

 ここで原因としていろんなことを考える。「そもそも、iPhone3Gのアンテナは感度が悪いのではないか」とか、「脱獄している関係なのか」とか、いろいろ考えてさらにネットで検索してみたりすると、対応している周波数帯の問題があるらしい。

あまり詳しいことはわからないので、細かな表記とかに誤りがあるかもしれないけど、Softbankが2GHzの周波数帯一本で展開しているのに対して、docomoは800MHz帯と2GHz帯をミックスして使っているということなのだ。ここでいう800Mhz帯がFOMA plusというやつで、広範囲をカバーできるとか遮蔽物を回り込む特性を生かして、山間部とかビル間部(今作った言葉だ)に使っているということらしい。

 ここまで調べて思い当たることがある。もう数年前になってしまうけど、数ヶ月にわたって出張して客先で作業をしたことがある。作業場所として割り当てられたオフィスのある場所がどうにもつながりにくいのでdocomoショップに出向いて相談したら、当時私が使用していたFOMA端末があろうことかFOMA Plusに対応していないというのだ。自分が住んでいる地域では問題なかったけど、出張先のオフィスはFOMA Plusと普通のエリアが近接している場所だったらしい。その場所で数ヶ月も作業するわけだから、仕方がない、ということで急遽新しい端末を購入することにした。しかし、機種変して間もないため機種変できないといわれ、新規で契約した上でSIMを差し替えるなんていうことをやっていた。機種変してまもない端末がFOMA Plusに対応していないって、そういう時代だったんんだよね。

 つまり、キャンプ場はもろ山間部。たぶんFOMA Plusエリアなんだろうと思われる。そしてもっと調べてみたら、iPhone3Gは、2.1GHz帯と1.9GHz帯、そして850MHz帯に対応していて、docomo(およびSoftbank)の2GHz帯には2.1GHzで対応しているけど、Foma plusの800MHz帯は特殊(しかも日本だけ)なので、対応していないということがわかった。どうやらファームウエアの変更ということで対応は可能らしいのだけど、世界中で同一の製品を売ることでコストを下げるというアップルのポリシーからすると、日本(の最大ではあるけれどいちキャリア)向けだけに必要な対応はしないだろうという論調もネット上に目に付く。それが、docomoでiPhoneを販売する上での超えなければならないハードルのひとつなわけだ。

 いつものように長々と書いたけど、要するにiPhone3GはFOMA Plusエリアに対応しない。これは致命的、私の住んでいるところは、ちょっと車を走らせればすぐに山間部。しかも、FOMA Plusエリアは山間部だけではなくて街中にもあるという。これでは、使えない。もしやと思って、iPhone3GSでもためしたけど、結果は同じ。

 もしかしたら、香港あたりで売っている正規にSIMフリーに対応しているiPhone3GやiPhone3GSを買っても同じ結果だったりするのかもしれない。SIMフリーな正規iPhone3G/3GSはかなり高価だから、「個人輸入してみました、でもだめでした」だとショックがかなり大きいかもしれないが、香港で売っているSIMフリー正規iPhone3G/3GSは香港向けに売っているわけで、日本独自の周波数帯にわざわざ対応していると考えるほうが無理がありそうだ。

 NokiaやRIMは、この日本向けの独自対応をした上で日本市場に参入している(いた)わけで、世界的な販売数から見ればそれほど売れるわけでもない特殊な日本市場に、そんな手間までかけて参入するのは大変なことなのかもしれない。Nokiaが撤退したのも、なるほどうなづける。

2 コメント:

みっちー さんのコメント...

なるほど〜
「docomoからiPhoneが出ない理由」なんて話題になると、やけに感情的な話が多くて辟易していましたが、この話をものすごく腑に落ちます。
とても勉強になりました。
ありがとうございます。

marshall さんのコメント...

みっちー さん、コメントありがとうございます。

今回の話はあくまでも、現状のiPhone3GまたはiPhone3GSをSIMフリーにしてdocomoで使用した場合の話がベースで、そこから類推しただけの話で、実際にdocomoからiPhoneが発売される場合にはそういった問題はクリアした上での発売になるはずですので、ある意味仮定の話です。

私も周波数の話を知ったときには、なるほどと思いました。